22 神流町中里の岩場
NAKAZATO
概要
二子に近く、皆二子に行ってしまうゆえに静かなクライミングを楽しめる。スケール、内容ともに二子に大きく劣るが、光る課題が点々とあり、十分に楽しめる。
アクセス
木古里岩は落石防止ネットの合間から急登をほぼ真っ直ぐ登るとある。怪しげな小屋(洞窟の入り口をバリケードしてある)の扉が目印で、対岸に駐車スペースがある。理事長岩はダートを進み、明瞭な終点(その先は道が狭くなり、軽い下り道になっている)に駐車し、歩いて30秒。天狗岩南壁は駐車場から下り道を進むと明瞭なトラバース道があり、ほぼ水平に歩くと到着する。山頂辺りに岩場が見えるが、それは群馬エリアなので、無視してトラバースしよう。
理事長岩
②転がる理事長(5.12b)
1日3便×
以下ムーブメモ
縦ガバカチから右手ゴミ卵カチ(右側にさらに粒ゴミカチがあるが、無視)、左足、右足を明瞭なガバスタンスに予め載せておき、ガバっぽいゴミカチ(ホイップクリームのツノをつまめるが、全体的にカチ持ちした方がよい?)にデッド、右足をあげて振られに耐え、カチに右手デッド、ガバカチに左手デッド(4手、2級)。左足スメア、右足ヒールでクリップ(厳しい、たぐり落ちでグラウンド直結)。右側のヒールできそうなミニ棚に右足をつま先で立ちこみ、コルネを右手で保持。あとは道なりに。やろうと思えば素直に直登できる。星1つくらいの課題だが、あまりにもムーブがつまらないので星はつけない。写真だとロングルートに見え、ネーミングも面白いのにすごく裏切られる。
追記:出だしのガバが崩壊したようだ。
⑥復活・左(5.11a)☆☆☆
2020/5/1 1便MOS
理事長岩のど真ん中で一番見映えのする、ロングルート。ムーブも面白く、最後まで油断できない。24mくらいあるので50mロープ必携。核心は5級をこなしてレストし、6級をこなす。5級の前後が難しく、クリップで消耗する。
⑦復活・右(5.11c→5.11b)☆☆
こちらも見映えがするルートだが、内容は⑥と比べてやや劣る。最後の右回り乗越しが簡単なのがやや残念。ランナウト気味なのでヘルメット推奨。中里の岩場は全体的にヘルメット推奨。核心は5級をこなしてクリップし、易しめの4級をこなす。
木古里岩2F
ハチが巣をつくることが多いので、要注意。マイコプラズマ最上部の穴と、貯金箱の核心で巣を作ったことがあるらしい。
②バックドラフト(5.12d→5.13a?)☆☆
1日2便×
1級(?)+3級(?)
3級のゴールがどこなのか全くわからない。
③マイコプラズマ(5.13a→5.12c)☆☆☆
2021/5/9 2日4便RP
2つ星くらいのルートだが、高度感の中で起こすランジムーブがとても素晴らしい。外岩だと高難度であっても足の切れる課題が少ないが、これは確実に足が吹き飛び、とてもスポーティーだ。トポを見る限り、上部のムーブで5.13aがついているようだが、易しめのムーブで登ったため5.12cとした。中里は天狗岩も含め、グレードが甘めの課題がある。
以下ムーブメモ
下部はやや左寄りに登るがそれでも難しい。2ピン目は長ヌン(ランナウトするので長々ヌンNG)。縦薄フレークから、横薄カチ(痛い)←2ピン目左下と縦薄フレークの水平線上左側、顕著な縦ホールドは使わない。左上崩壊気味エリアの左端を保持。縦薄クラックを右手、足位置を調整(きつい!)して顕著なアンダーの左端側を左手、足を上げたらアンダーに返してクリップ(長々ヌンにする)。4級くらい。そこからマントルまでは右手(左手で掴みたい形だが右手)、左手、右手(穴っぽいやつ)、足を上げて大きな穴(かかり悪い)、右手適当に引っ掛けて(砂が乗ってるので要掃除)マントルする。5級くらい。下部だけで4級+5級=5.11c。無限レスト可能なので全体のグレードに加味しない。
上部はランジからスタート。右手は縦ホールド上側(下側は引きつけが良いがランジ後の振られに耐えられないので上側)、左手は水平やや外傾カチを頑張って保持、右足をレストをデカイコルネに乗せて飛ぶ。両手でコンプレッション気味に耐えたら、側対でがちゃがちゃに右手デッド。足を右手の真下あたりのスタンス、左手スローパー、足を先にトラバースして右手をスローパーへ。6手2級。左足激キョンでクリップ。右手を縦ホールド上のカチに右手デッドで食い込ませる。右足上げて、左足をフラッキング(どこかで引っかかる)、左手をガストン気味に握り込む、左足を面にスメアし、左手デッド。3手3級。2級+3級=5.12c。
⑥植木鉢(5.10d)☆
2021/5/2 1便MOS
核心は5級くらい。上部はランナウト。
⑦恐竜王国(5.11b)☆☆☆☆☆
2021/5/2 1便MOS
写真通りのロケーション。最高に面白い。オンサイト能力、ムーブ能力、ルートファイディング能力、メンタル力。外岩のクライミングに必要な能力全てを試される。スラブに移るあたりからどこを登ってよいかわからなくなり、その冒険感がとても楽しかった。