35 秋川天王岩
TENNO-IWA
※注意:以下の但し書きをご理解の上、お読みください。
(1)グレードについて、個人的感覚により調整しています。性別、身長、リーチによって体感グレードは変わりますが、個人的なブログとしてご容赦いただいた上でご覧ください。なお、グレーディングの基準について、コラム11「グレード解析工房」で説明しています。
(2)星について、100岩では4つ星までついてますが、これもまた個人的感覚により、5つ星までつけています。星の基準については、「00 表記の読み方」で説明しています。グレードに対してこちらは、そこまでの批判は生じないでしょうが、やはり苦労して登った課題の星が下がっている場合があるかと思いますので、よくご理解の上、ご覧ください。
上の岩場
①冥土の土産(5.10d)
②コーナークラック(5.7)
2018/06/17 2日2便RP
①のボルトを使える。NPだとカムをきめづらいらしい。フィンガーがよくきまる。全体的にパッとしない。
③八月革命(5.11b)★★★
2018/10/31 2日3便RP
半年前にやったときはトップアウトすらできなかったが、今回は2撃することができた。体を側対にすることで傾斜を殺すことができる。ドロボーカササギと同様私の得意系課題。岩の形、向きに合わせて体をひねることが重要だと思う。個人的な考えとして、3ピン課題までがハイボルダーまたは紐つきボルダー、4ピン目からがルートクライミングだと思うのだが、こちらは4ピン課題のいわゆる「みじかしい(短い+難しい)」系の代表である。瞬発系の課題ながら途中にレストポイントがあり、ルートのパンプ感を十分に楽しめるだろう。終了点で落ちる人も多い。
④パワーシフト(5.11b/c)★★
⑤エンデバー(5.11c)★
⑥カイーノ(5.11a)☆☆
2019/09/04 2日7便RP
1年半越しに回収した課題。便宜的に核心ボルダーグレードの体感を4級としたが、1ピン目のクリップの緊張感を含め、リードクライミングらしさが詰まっており、取り組む価値はあるといえる。上部が下部に比べて簡単なので星2つとしたが、それでも気は抜けず、限界グレードでなくても最後まで楽しめると思う。
以下ムーブメモ
出だしは情けない激薄縦カチを左手、情けない横粒カチを右手で保持。スタンス(左下、右上よりも広く、外傾していない。)を左足で踏み込んで、アンダーピンチ(アンダーピンチをマッチしてのすぐ上のガバカチを左手で保持できると先のムーブが楽だが、マッチできなかった。)に左手小デッド。右足フラッキングで1ピン目にクリップ。情けない薄カチを右手で保持して、足をあげて上方の平行カチ(左側は糞だが右端がちゃんとかかる)を右手で保持し、左足踏みかえ、右足ステミングで上部の平行ガバに左手小デッド(中継カチがあるが、体勢がきついのでそのままデッドした方がよい。)、マッチして、さらに上部のガバにデッド。2ピン目にクリップ(全部で4級)。そこから先は強度が下がり、道なりに進むだけだが、縦ホールドが多くムーブがテクニカルで、面白い。乗り越しもオンサイトでは厳しく、やや左寄りに迂回して登る必要がある。終了点ホールドも終了点の左側。
⑦蜃気楼(5.10b/c)★
2018/04/22 2日4便RP
ハング越えがガバガバで楽しい。右上すると楽。直上は10cくらいあると思う。
⑧涅槃の風(5.10b)★★
2017/11/25 2便RP
⑧は上部が核心、⑨は下部が核心となっている。そのため、下部を⑧で登り上部を⑨で登ってしまうとグレードが推定5.8くらいになってしまう。
以下ムーブメモ
右手に見えるガバが遠いので側対でチャッチ。正対ではパワーが必要。右上するので⑦と⑧の間にあるケミカルは気にしない。
⑨蝉時雨(5.10b)★
2018/06/17 1便OS
カチをつなげていく。ドロボーカササギと同じく得意な課題。
⑨と⑭の間にあるルート【5.6】
2018/06/17 1便MOS
Ⅳ級。3ピン目が遠いので注意。
⑩バブルの崩壊(5.11b)
リボルトはされていなかったような、、、1ピン目が高かったような、、、。
⑪ステルス(5.12b→5.12d)★★
1日5便×
ユーチューブに昔の動画が上がっているが、ほぼ確実に左手アンダーガバが崩壊している。自分の体感だと1級~初段くらいありそうだ。あまりにもボルダー1点集中課題なので本来なら1つ星だが、1階からうまいこと木枝が重ならずに全景が見え、天王岩の休憩エリアから一望できるロケーションに最難課題があるという観点から2つ星のままにしておく。
⑫ブラックベレー(5.11c)★
リボルトされていた。
⑬涅槃で待ってるで(5.11b/c)
たぶんリボルトされていた気がする。でも木が邪魔になっていたと思う。
⑭鬼太郎(正しくは勉太郎)音頭(5.10b/c)★★★
2017/11/25 2日4便MRP
トポを頼りにルートファインディングを行い、考え、自分でヌン掛けをする緊張感、冒険感を初めて味わったルート。3ピン目の乗り越しが頭を悩ませるが、どんなラインを取ろうが中間部で座って休めてしまうので、適当に右回りに登った。核心部のボルトが遠いので注意。下部もパワフルで充実する長めのルート。
以下ムーブメモ
最後のハング越えの際、極小のフットホールドを使うとパワーに頼らずに登ることができる。
⑮ハット(5.11b/c→5.12a/b?)★
1日2便×
1手核心。推定2級。左手親指カチ、右手ガバ、上部のカチへ右手デッド。中間の縦ホールドは糞。右側に大きく欠けた形跡あり?
⑯風見鶏(5.11b/c)★
⑰始祖鳥(5.11a/b)★★★?→△
ドロボーカササギの限定。限定といっても左にあるボルトを使ってリードするだけであり、核心部のムーブは限定しようもないので、下部のⅢ級フェースがちょっと登りにくくなるだけ。おそらく核心を越えた最後の右上を直上にすることでa/bのグレードが足されていると思われるが、そんなことをして何が楽しいのかわからない。⑱を登るとやる気がおきなくなる。
⑱ドロボーカササギ(5.11a)★★★
2018/04/22 3便RP
縦ホールドの処理が核心で、体を側対にすれば楽に登ることができると思う。手1つ分の薄いフレークが続くので、手順を覚えるのが大変だった。下部のⅢ級フェースから上部の1つ目のボルトが遠いので、身長の低い方は注意。最後に右に抜けられるかが核心。
⑲ウォーミングアップ(5.11a→5.10d)★★→星なし
2019/09/04 2日2便RP
ドロボーカササギのバリエーション。小フレークがどうのこうの書いてあるが、ボルトの下から右周りに登っていくしかないと思われる。
以下ムーブメモ
⑱のガバを持ち替える必要があり、前腕が張る。そこから縦カチを右手で保持して、小フレークへ右手デッド。小フレークを使わないとすると、上部の小フレークの近くに横カチが見えるので無理くり登れないこともないが、わざわざ小フレークを限定する意味はないと思う。⑱よりガバまでの手数が少ないのでグレードは1つダウンするのが適正か。⑱を登るとやる気がおきなくなる。ムーブも面白くない。⑱とは雲泥の差。
⑳クラックジョイ(5.9)★★★
2017/10/09 1便OS
天王岩のプレミアムルート。入門クラスのグレードでこれだけ見栄えのするラインは貴重で、星3つも納得のルート。クラックにハンドジャムをきめると休憩できる。休憩できるだけで特別ジャミングは必要でない。ボルトの間隔が遠いので初心者はリード注意。
㉑ブラックストーン(5.11b/c)★★
㉒金竹小(5.12a)★
㉓ジョローグモ(5.11b/c)
㉔ニルバーナ(5.11b)★★★
2018/10/31 3日7便RP
雨の日でもここだけはばっちり乾いていた。核心部は傾斜を殺すことができず、正対で取りに行ったので個人的には八月革命より難しかった。
以下ムーブメモ
Youtubeではヒールフックで3ピン目辺りを処理する動画が多いが、上部のガバ帯を使ってトラバースした方が楽に登れると思う。左上するところはガバクラックをジャミングっぽくひっかけて登る。最後のカチ2手(5級)が厳しい。
㉕エスパー(5.12a/b→5.11d)☆
2024/04/13 2便RP
オンサイトしようと意気込んだが、ラインを読み間違えた。ミンミン側から登るにはホールドの持ち感が悪すぎるので、ニルバーナのガバをアンダーとして使い、少しトラバースしてニルバーナ側から登るのがよいようだ。おそらく5.12a/bのグレードというのは、①ニルバーナライン寄りのカチを使わない、②ニルバーナラインの棚に足を残さない、の限定で成立しているのだと思う。自分のムーブだと3級5.11dくらいに感じた。
以下ムーブメモ
7手3級=5.11d
㉖ミンミン(5.10d)★★★☆
2018/06/17 3日8便RP
厳しいハング越えからの細かいフェースという2つの性格があること、長大で最後まで多彩なホールドとムーブがあること、終了点で安定でき、天王岩では珍しい開けた展望で登り切った解放感を得られるので星4つとした。出だし核心後は中級者以上ならばどこでも登れるというか、簡単に感じてしまうと思うので、5.11aをトライする前にとりつくのがオススメ。
以下ムーブメモ
出だしのハング帯を抜けた先のガバを掴めるかが核心。ハング帯は基本的にガバだが、きちんと踏めるフットホールドが少なく、スメアリングなどを利用したバランス能力が試される。ハング越えの後も5.10aくらいのフェースが長く続き、ピンチ、斜めガバ、ミニトラバース、カンテ、アンダーなど豊富なホールドとムーブがあり、飽きさせない。濡れていると5.11bくらいに感じた(ニルバーナは乾いてもこちらは濡れていることが多い。)。
㉗亀の子束子(5.10a)
全く10aに見えない。初心者の頃、これと間違えてニルバーナをトライして撃退されたのはいい思い出。
㉘ブラックボードⅠ(5.11d)
㉙ブラックボードⅡ(5.11d)
下の岩場
①火の玉小僧(5.11b/c)★★→×
苔むしておりトライされていない。
②洟垂れ小僧(5.10c/d)★→×
苔むしておりトライされていない。
③ノーリージョイ(5.11b→5.10c)★★→△
2018/10/31 1便OS
ノーリーの2ピン目から分岐、3ピン目をかけるところもノーリーのホールドを使用し、ノーリーの3ピン目と4ピン目の間くらいに、左に横長のカチホールドがあるのでそれを使ってトラバースした。トポを見る限り5.10dのバリエーションかもしれないが、クラックを使っていないので不明。グレードはもはやノーリーより簡単なくらいだが、トラバースの処理が少し難しいので、体感5.10cとする。上部はガバだが苔むしていてあまりトライされていないのがわかる。
④ノーリー(5.10b/c)★★★
2018/04/22 3便RP
ガバ、カチ、ムーブありの好課題。1段目を越えるときに、縦ホールドをいかに処理するか。2段目はカチカチ。2段目は左側から登るほどハードになる。
⑤ハッカー(5.11c)★★→×
苔むしておりトライされていない。
⑥ダブルハッカー(5.10b)
1便×
1ピン目はプリクリ推奨。途中のハング越えがカチで越えられない。右に巻けば5.10bだと思うがそれではつまらない。
⑦イカル(5.10a)△
1便×
完全に左に回り込まないと5.10aではないと思う。
⑧サンコウチョウ(5.10a)☆
2017/10/09 1便OS
途中まではⅣ級。最後の薄被りを越えられるか。トポでは星はついてないが、結構人気ルート。
⑨つゆしらず(5.9)★★→☆
2017/11/25 1便OS
すっきりした良いルート。ほどほどに長い。
⑩ちいせみ(5.8)☆
2017/10/09 1便OS
カチ。ほどほどに良いホールド。
⑪ヒトリシズカ(5.8)
2018/06/09 1便MOS
べちゃべちゃで難しかった。雨が降ると⑩、⑪あたりが特に濡れている。
⑫フタリシズカ(5.8)☆
2017/11/25 1便OS
左上のライン沿いに進む。そこから右手に見える左上のライン沿いにトラバースできるかが核心。そのまま左上に行くと迷子になる。
⑬ホウセンカ(5.8)★→×
ボルトは2つ。上部は見るからにガバだがボルトがないので落ちたらグラウンドする。上部は苔むしており、誰もトライしていないのがわかる。
⑭鼠小僧(5.8)×
スタートは⑬から登るものと思われるが、誰もトライしていないというか、ルートとして設定することが無意味であり、存在しないものとして扱ってよいと思う。
⑮小便小僧(5.8+)★
2017/10/09 2便RP
上部の小ハング越えが楽しい。
⑯春雷(5.9)★★→星なし
2018/05/05 2便RP
下の岩場のこの面では一番難しいが、カチをただ保持できれば登れる単調な内容。2ピン目のクリップができればその上は難しくない。
⑰花便り(5.7)△
1ピン目が遠い。しかもRCCボルト。グレードが一番易しいのでガチ初心者が取りつこうとしていたが、危険であろう。