33 奥多摩御岳ボルダー
MITAKE
※注意:以下の但し書きをご理解の上、お読みください。
(1)グレードについて、個人的感覚により調整しています。性別、身長、リーチによって体感グレードは変わりますが、個人的なブログとしてご容赦いただいた上でご覧ください。なお、グレーディングの基準について、コラム11「グレード解析工房」で説明しています。
(2)星について、100岩では4つ星までついてますが、これもまた個人的感覚により勝手に変更しています。星の基準については、「00 表記の読み方」で説明しています。グレードに対してこちらは、そこまでの批判は生じないでしょうが、やはり苦労して登った課題の星が下がっている場合があるかと思いますので、よくご理解の上、ご覧ください。
概要
100岩場のトポでは何がなんだかよくわからないが、「MITAKE BOULDERING AREA GUIDE」なるものが発売され、フルカラーでわかりやすいのでそちらを参照して説明する。また、100岩場では簡単な課題の紹介が少なく、それでは初心者はすぐ行き詰ってしまうと思うが、最新のトポでは簡単なものも多数紹介されており、このホームページでも星をつけておいたので、より飽きずに楽しめると思う。最新のトポでは御岳の中で100個の岩をセレクトしており、トポを見ただけでは無理やり掲載したような岩やルートに見えるが、実際にやってみると10級でさえ運動靴では難しいことがわかる。目安として、RCCⅡのⅢ級が10級に感じる。
推薦ルート集
【8級】
1.a.☆
カンテ右のスタンスにどうやって乗り込むか。
【6級】
49.オーストラリア岩a.SD☆♂
パワフルな課題で、ランジの重心移動を体験できる。下地が落ち葉でふかふか。
96.水の詩岩e.☆☆
フットホールドがよくわからないので、足置きのよい練習になる。最後のマントリングもこのグレードにしてちょうど良い。
【5級】
92.白狐岩a.5級☆☆
スタートからゴールまで明瞭なホールドに導かれるように登る。中間部の核心も強度がちょうどよくジムにように楽しめる。
【4級】
24.b.☆☆♂
デッド2連続の気持ちのよいパワー系課題。SDなので、ただムーブだけに集中して取り組める。
49.オーストラリア岩d.モンキーカンテ4級☆☆♀
スタンスを拾うよい練習になる。絶妙な立ちこみが2連続するのがもどかしい。
【3級】
54.とけたソフトクリームh.i.凹角右、左☆☆♀
代表的バランス系課題としておすすめできる。マットは2つ必要だろう。凹角右はレイバックから立ちこみへ移行する際の不安定感を楽しもう。最後のマントリングもきわどい。凹角左はレイバックから絶妙なステミングを使って体勢を上げていく。
68.かたつむりj.かたあがり3級☆☆☆
どっかぶりのムーブを御岳で体験できる。最後の立ちこみは難しくはないが、クライマックスにふさわしい緊張感を与えてくれる。SD用の椅子がついている。
81.ロッキーボルダーJ.炎☆☆☆
1手1手の強度感が均一で、ジムのようなアグレッシブなクライミングを楽しめる。
【2級】
20.人形岩b.人形使い☆☆☆
4級くらいの核心が3連続する課題。これだけ同じような負荷がかかり続けるのは気持ちがよい。リップを掴むセクションも6級くらいあり、最後まで緊張する。
72.鵜の瀬岩h.鵜☆☆☆
こちらは3級核心が2連続する課題。ムーブがあり、足の使い方次第で成否が決まるのが何とも面白い。
98.マミ岩d.右SD☆☆☆
左手デッド3連続!デッドが3回も続けばもはや楽しくなってくる。5級くらいの核心が8手に渡って続くのが面白い。
【1級】
5.デッドエンドg.デッドエンド右☆☆☆☆
名クラシック。あのポケットをとるために、完登するために何百便出したのかわからない。身長やリーチによってムーブやライン取りが異なるのが面白い。身長がありすぎるとやや有利なムーブを起こせるが、それでも一筋縄にはいかないだろう。
31.日陰岩.a.嶺の夕☆☆☆☆
御岳三大課題くらいに位置付けてよい課題。見映え、ルートの質ともに良質な上、ボルダリング特有のリスク管理が必要で、クライマーとして全ての能力が試される。ホールドはほどよく散らばっており、人によってややムーブが変わり、身長差の影響が少ない課題だと思う。
69.b.かたつむり☆☆☆
スタートがやや不明瞭だが、御岳にしてポケットパワー全開のどっかぶりを体験できる名課題。
81.ロッキーボルダーd.エゴイスト☆☆☆☆
いかにもチャートらしい名課題。悪場が長く、1手や2手では収まらない、手中に収められないもどかしさが何とも堪らない。
93.忍者返しの岩g.忍者返し☆☆☆☆
スーパークラシック。デッドエンドよりは易しく感じた。
①発電所エリア
午前中に日が当たるので、冬は暖かい。新しいトポでは何でもない岩に辛いグレードがつけられていることが多い。
1.
a.8級☆
2019/01/03 二撃
カンテ右のスタンスにうまくカンテを利用して乗り込む。リッジ上のカチは悪い。成功したら、カンテ左に移り、最後はリッジ沿いに登る。
2.
a.SD3級
1日×
悪すぎ!2級はあると信じたい。右のホールドでスタートしようとしたが、今度は足が悪くSD課題として成立しなかった。
b.5級☆☆
2019/01/03 一撃
Youtubeでアップされているような映えるトラバース課題の体験ができる。中間部のカンテより少し奥のガバを掴む所が核心だが、全体に渡って力を消耗する。
3.
a.10級→9級
2019/01/03 一撃
明瞭な右手カチからの右足の乗り込みが厳しい。左手はマントルする。
b.10級→9級
2019/01/03 一撃
右手アンダーから左足をスタンスに乗せ、右足をうまくカンテ右側のスタンスにのせ、安定できるか。
4.
発電所付近の岩。概要で紹介したガイドブックで発表されたもので、あまり日が経ってないのでフリクションは抜群。だが、指皮へのダメージがすごい。
a.自家発電2級
2日×
不可能感が凄かった。指皮を持って行かれた。追記:2年ぶりにやってみると可能性を少し感じたが、まだ遠い。
c.4級→6級☆
2018/12/09 一撃
クラック以外限定といっても不自然ないライン。上部は全体的にスローパーのようなホールドで保持し、明確なカチに立ちこむ。下部の立ちこみはフリクションがよかったので立ちこめたが、年々難しくなると思われる。追記:スタートはクラックの下部から始めると充実する。
d.7級→9級
2018/12/09 一撃
普通に立ちこむだけだが、下地が水の通り道なので緊張する。触っている人が少ないようで、何だかホールドが欠けてしまいそう。
5.デッドエンド
御岳のはずれに位置するが、駅からは歩いて15分ほどで着いてしまう。日本が誇るクラシックボルダー。
a.2級
1日×
出だしで左の岩を使ってしまう。マントルが怖すぎてできなかった。リップに行くまでもかなり力を使う。左に傾斜しているのが恐ろしく、ちゃんとしたマントルはこれではじめてになるか?
f.デッドエンド1級☆☆☆☆
2020/04/10 完登(15日、100便~)
シーズン中12日かけて登れず、翌シーズン初めに2日かけて話にならず、翌シーズン終わりに1日で登ることができた。諦めなければ、夢は叶う。そして、一見取り組む時期を間違えただけに見えるが、完登することができたのは、それまでに様々な仲間と出会い、様々な課題と出会い、様々なムーブを考え解決してきた軌跡があったからだと思う。全ての出会いに感謝。
出だし右手カチ、左手アンダー、右足をややキョン気味にして、スローパーの右下のガチャガチャしたカチを右手、左足ヒール(場所によってかかり具合がかなり変わる)、突起カチを中指を中心に左手で保持、右手をスローパーに飛ばす(スローパーは親指を左面に押し付け、ヒールを解除したときに体が振られないようにする、全体的に上側でカチ持ちするように保持)、左足を顕著なスタンスに乗せる(全ての限界グレードに取り組むクライマーよ、頑張れ!)、右足を右上のスタンスにあげる(見えないので適当、深く考えすぎない)、ポッケに左手デッド(落ちすぎると、落ちる前に着地の体勢を取ってしまう、具体的には、左足が先に外れてしまう。よって、左足を踏み込むことがとても大事。)、右足をアンダーにトゥして右手を突起カチに飛ばす、右足をあげて、リップにデッド(感動、感涙。)。
デッドエンド完登までのデスノートを下記に掲載する。誰かの励みになると嬉しい。
1日目
左手縦薄カチから左足が上がらない。
2日目
左足が上がるが左手ポッケに手が届かない。
3日目
やはり左手ポッケに手が届かない。右足を上げる必要性を感じる。
4日目
連登でヨレていれる。左足も上がらない。
5日目
新たなムーブを発見!右足を上げられた。左手ポッケに手が届くが、保持できない。左手人差し指の血しょうが過去最大になる。
6日目
左手ポッケは人差し指を除いて中指、薬指で保持すると0.5秒保持できた。
7日目
左手ポッケが止まった!(3回)左手ポッケに飛ばす前の突起も中指で引っかけることにした。右足のスタンスは見えないので勘で覚えるしかない。
8日目
連登でヨレている。左手ポッケが止まらない。左足を乗せるとき、右に足が振られた時点で成功率が下がる。そのままトゥフックからスッと上のスタンスに乗せられると次に繋がる可能性がある。右足スタンスがなかなか信じられないが、見えないので信じて踏み込むしかない。
9日目
連登でヨレているが、1手目のカチの掴み方はマスターできた。右手ロックオフも体が馴染んできた。
10日目
久しぶりに体が万全のコンディションだが、ポッケすら掴めない。嫌になってきた。登れる気がしない。スローパーの持ち方はマスターできた。後は右足を信じるのみ。
11日目
もう一生登れないんじゃないかと、落ちたときに思ってしまった。体、岩ともに万全のコンディション。落ちる前から落ちる体制に入っているような、そんな気がしてきた。 自分はクライミングの才能がないんじゃないか?1か月ぶりの御岳で、強くなっていると期待していたのだが…
トゥフックを奥まできめるとさらに一段階かかりがよくなることを再発見したが、今度は解除するのに力を使ってしまう。やはり浅めにかけるのがよいだろう。
この2日、コンディションがよかったのでデッドエンドのためだけに御岳に行っていたが、報われない努力というのは危険だと感じた。まずは登ってない2~3級課題を落としてから、デッドエンドに取り組もう。
12日目
もはや登れないことを確認するために登っている気がしてきた。でも登りに来てしまうのはなぜだろう。
13日目
半年ぶりの御岳。コンディションが若干悪く、登れない…。ほんとにボルダリングは嫌いだ。
14日目
ここにきてムーブを変更。出だしは左足トゥーホールドじゃなくて、一つ右から初めて、右足キョンでスローパーを直接取りに行くことにした(半年後、完全に忘却。)。とりあえずいつもの最高到達点には到着。
15日
登れた!
h.5級
1日×
スタートすらできない。
i.7級☆
2019/01/05 一撃
ホールド、スタンスがナナメになっていて、バランスが悪いが、身長があれば普通にスタートできると思う。上部はガバ。
j.7級☆☆
2019/01/05 一撃
右手のクラックホールドが2連続するのが面白い。意外にかかりがよい。
k.SD4級
1日×
ランジ?意味不明…
6.千尋岩
水の通り道となっていて、鵜の瀬岩ほどではないが、湿っている感じ。レイダウンの課題もあるのでブルーシートがあるとよいだろう。
a.5級→4級☆☆
2019/01/05 完登(~10便)
1手モノだが、姿勢維持に強烈な力が必要。スタートについて、手はトポのまんまだが、足が頭を捻る。かかりのよいスタンスがあるので、左足は決まりだが、右足がどうにも定まらない。右足を伸ばしたところが凹角状になっているので、ジャミングの要領で足を岩に挟ませると安定する。左手1手がとれたら、足を踏みかえて、右手を伸ばす。後は6級くらいなので大丈夫だろう。ここが5級くらいだったらさらに1グレード上げてよいくらい辛めのグレード。レイダウンの課題はこれが初めてだった。
d.5級
2日×
スタートできないんですが…
9.
初級~中級者向けのボルダー。グレードは左面が甘く、右面が辛いので調整しておいた。
c.SD2級→5級☆
2019/01/06 二撃
出だしの1手が決まれば後は難しくない。スタートを薄いカチで両手スタートすれば2級かもしれないが、両手で持つほど細長くはないし、すぐ右にかかりのよいカチホールドがあるので、自然に登ろうとすれば使ってしまうだろう。上部はトポではSDしないで10級なので、どう考えても2級はない。
d.SD2級→4級☆☆
2019/01/06 完登(~10便)
こちらはSDしないで5級あるので、繋げれば充実した課題となる。スタートのスタンスは比較的発見しやすい。出だしが決まったら左足を右足に踏みかえるので、スタンスの右側を空けておくのがコツ。後は右に若干トラバースし、左足を左隣の面、右足を右側面に置いて両足を開く形をとる。後は直上して右膝マントリングをすれば終了。5級のスタート核心+5級の課題で4級だと思う。
f.7級→9級
2019/01/03 一撃
アンダーからスタートだと思うのだが、できなかった。そうなると9級くらい。
g.8級
2019/01/03 一撃
立ちこみ3足の課題。手が悪いので足を信じよう。
i.6級→4級☆
2019/01/03 完登(~10便)
左足を明瞭なスタンスに乗り込み、右足は浮かせる。そこから、左手を左奥のスローパー、右手を前方のスローパー、最後に左手をさらに左上にあるリップ上のスローパーカチへ。マントルは容易い。
11.
a.SD4級
1日×
まじでできない…
c.8級
2019/01/03 一撃
スタートの体勢を維持できないので、ジャンプスタートでリップを掴みにいく。どうやってSDするんだ?
13.
a.10級→9級☆
2019/01/06 一撃
薄いカチの乗り込み。直上しようとするとスタンスがそれ以外見当たらないので、よい練習になる。
b.5級
水位が上がっており、トライできなかった(2019/01/06時点)。
c.8級△
2019/01/06 一撃
水位が上がっており、ノーマットとなる。下地も悪く、落ちられない。ホールドはカチカチで、マントルも苔だらけの中カチで乗っ越す。水位が下がり、苔が取り払われれば良い課題として生まれ変わるかもしれない。
d.7級☆
2019/01/06 一撃
グレードが変わるほどではないが、SDすれば手数が増えて張り合いが出る。ガバからマントルのキーホールドを探すのが大変。見つけてしまえば、ガバホールドをスタンスとして利用できるのでマントルは容易。
14.丸こんにゃく岩
名前の割には意外とカチっとしたホールドがある。
a.チョックマン5級☆
2018/01/02 一撃
左の手前の岩に座ってスタートできる。意外とパワフルで、5級は伊達じゃない。
e.丸こんにゃく右3級→4級
2018/01/02 二撃
右足に明確なスタンスがある。スタートホールドもこのグレードにしてはそんなに悪くない。右手を1つ飛ばしたら、左足を比較的明瞭なスタンスに乗り込む。これだけわかりやすいスタンスで3級はないだろう。モンキーカンテ4級の方がスタンスは細かい。
g.10級
2018/01/02 二撃
スタンスがつるっとしていて、一撃を逃してしまった。カンテを利用しながら登る。なお、下地があがっていてSDはできなかった。
②杣の小橋エリア
19.コブ岩
上部がつるっとしていてマントルが難しい。スタンスも明瞭なものがないので、面にスメアしてマントルを返す。
a.8級→7級☆
2018/01/02 一撃
両手をコブに掴んでスタート。右手をアンダーにかけてからリップに左手を伸ばす。ホールドはそこまで悪くないものの、マントルに悩む。
b.左8級☆、右7級☆
2018/01/02 一撃
コブが抱えられないので、両足をコブに乗せてスタートになる。被っており、マントルに難儀する。心情として右に周りたくなるが、左からマントルした方が意外と易しかった。スメアの技術が必要。
c.直上8級、右10級
2018/01/02 一撃
コブを掴んでスタートするには何かしら限定が必要だろう。適当なホールドを掴んでスタートとする。素直に右周りするのが妥当だが、一応直上できなくもない。
20.人形岩
ランディング注意のマークがあるが、上部トラバースはホールドがまあまあ掴めるうえに、明瞭なスタンスが最後まである。高度感もちょうどよく、課題の核心を終えた後に花を添えてくれる。なお、水位が上がっている場合はトライできない。
a.4級→6級☆☆
2019/01/14 一撃
下部からスタートするように読み取れるが、相当無理なSDになるうえに、ちょうど背の高さに明瞭なガバがあるので、誰だってそこからスタートしてしまうだろう。チョーク跡もガバの真下にはついていない。だがよく見ると明瞭なガバの左下にガバがあり、そこからスタートするとリップまで2手。快適なデッドで気持ち良い。その後のトラバースもbに合流するまでのパートがトラバース全体の核心となり、人形岩のトラバースを楽しむ課題としては最もおすすめできる。なお、マントルは少しだけ緊張する。
b.人形使い4級→2級☆☆☆
2019/01/23 完登(2日、~50便)
カチカチのフェース。スタートは手がV字(大)でそれぞれ左手、右手、足がV字(小)で右足にするとよい。右手を上方のカチへ。止まったら、左足をフラッキングして左手を左上方のカチへ。次に左足をカンテっぽいスタンスに乗せ、デッドで左手を上方のかかりのよいカチに飛ばす。2手目はスタートの右足を左足に踏みかえると容易にホールドできるが、スタンスが小さいうえに足順が増えるので、2手目をフラッキングで止められるかが核心となるだろう。ただし、1手目、3手目も2手目と同じように4級くらいあり、これが3連続するのがとても心地よかった。ここまでで星2つだが、リップを掴むセクションも6級くらいあって緊張感があり、最後のトラバースも素晴らしいので星3つにする。
追記:2021/01/03に確認したところ、3手目のガバカチが欠損していた。グレードは変わらず2級だが、かなり辛くなった。ガバカチの右側のガバカチ(こちらの方がかかりが浅い)を右手で保持、ガバカチのさらに右側が右手3本がぴったり入るので慎重にマッチ、リップ手前の薄カチに左手デッド。欠損前は3手で2級だったが、欠損後は5手で2級となり、スタートからリップまで気の抜けない課題としてクオリティがさらに上がった。
c.御岳人形2級☆
2日×(~30便)
左手カチ、右手カチでスタート。右手カチへデッド、左手カチ(一番かかりのよいやつ)でデッド。左足、右足をあげ(ともに見えないので勘であげる)四角スタンスへ左足ハイステップ。上部の平面カチへ右手デッド。スタートが人形使いに比べわかりにくく、ラインが不明瞭なため星1つとする。
22.デラシネボルダー
10級から5級までの初級者向けボルダー。下地もよいので外岩デビューのクライマーにオススメ。
a.10級
2018/11/17 一撃
中部にフットホールドがなく、ハイステップで登る。
b.6級
2018/11/17 一撃
左手でフィンガージャムが決まる。
c.8級
2017/07/09 完登(~10便)
上部のスローパーを保持して直上することができる。その場合、6級くらいか。
d.6級
2017/07/09 完登(~10便)
下の段にスタンスがあるので、よく見て踏み込もう。
e.4級→5級☆♂
2017/07/09 完登(~20便)
左上遠くにガバがあるので、左手で掴みに行く。その後はf近くに右足をあげ、マントリング。1年半前はかなり苦労し疲れた覚えのある課題だが、簡単に登れて成長を感じられた。
f.4級→5級☆♂
2018/11/17 一撃
スタートからカンテ沿いのホールドを保持した後、左足でマントリングする。マントルは手、足ともにガバなので、かなりパワフルに、思い切りよくムーブを起こせる。下地もよいのでマントリングのよい練習になると思う。
g.4級△
下地が上がっており、フットホールドが見当たらない(2018/11/17現在)。
h.10級
2017/07/09 一撃
高度感がある。上部はハイステップで登るが、スタンスはいっぱいある印象。
③玉堂美術館エリア
24.
誰もとりついていないのでおすすめ。だが、チョーク跡はいつも残っているので、それだけ内容の濃いルートだと思う。
a.SD8級→6級☆
2018/11/18 二撃
bと同様SDでスタートすると楽しい。左のカンテも使うと8級だと思うが、SDで左のカンテ限定で登れば6級か。どちらにせよ最後は右のカンテを利用することになるので限定した方が面白いと思う。上部のスタンスもきわどい。
b.SD6級→4級☆☆♂
2018/11/18 完登(~10便)
核心2手の気持ちのよい課題。ノーマットにするとさらに厳しい。出だしは上のホールドを左手、下のホールドを右手で保持する。足は右足は容易に決まるが、左足が悩ましい。うまく足を押し込めるスタンスがあるので、右のホールドを掴むオポジションとして利用する。中ほどのホールドは悪いので、遠くにある右のホールドを掴みにいく。これが難しい。掴めたら、そのままの体勢で右手で上部のガバをとりにいく。右手デッド2連続。その先は意外とホールドが甘いが、やっぱりガバが隠れている。
c.10級
2018/11/18 一撃
体全体で岩に覆いかぶさるようなマントリング。
d.10級
2018/11/18 一撃
見た目よりも細かく、直上が難しい。
31.日陰岩
巨大なボルダーを、登れそうな綺麗なラインから登る。裏側の大ハングも登られているが、トポには紹介がない。下降路がトップアウト後のオンサイトだと、ルートファインディングが難しく、あせる。
a.嶺の夕1級☆☆☆☆
2021/11/01 完登(~10便)
ジャック中根の初登課題(だった気がする。)。見映え、課題の質ともに良質で、御岳が誇るインスタ映え課題。かなり舐めてトライしたが、下部から上部までしっかりと難しく、充実感がある。グレードはランディングも含めて1級ドンピシャだと感じた。下地が良いと99のdと同等くらい。実際には上の岩で着地できることがほとんどだが、万が一の可能性を考えると、大事故も起こりうるため、トライしていてかなり緊張した。ムーブは、youtubeに死ぬほどアップされており、自分のムーブもほとんど同じ(というかパックった)ため記載しない。
b.NEW Soul 2級
当初、嶺の夕と独立したラインだと思っていたので、嶺の夕を頑張って直登しようとしてしまった。結果としては、上部のラインがほとんど共通なので、これを取り組む人は少ないかもしれない。
④御岳小橋エリア
38.御岳小橋たもと岩.a.私の見栄1級→2級☆☆
核心3手の課題。後のスラブは5級くらい。核心はパワフルで、御岳でこれだけドっ被りを体感できるのは素晴らしい。下ルートと上ルートがあるらしいが、上ルートはできる感じがなかった。下ルートだと2級に感じた。後のスラブは冗長的に見えて油断すると落とされるところが面白い。核心の解説はyoutubeに死ぬほど動画が上がっているので省略。
42.
朝から日当たりがよく、混んでなければ近くの平たい岩で昼寝ができる。リップは平たく、ガバは無いがほとんど平行の傾斜なのでそれほどマントルは難しくない。高さがあるので慣れていないとガバがないマントリングに緊張する。
a.9級
2018/12/30 一撃
左手のスタートは明瞭。左足の乗り込み。
b.9級→7級
2018/12/30 一撃
9級だと思ってノーマットでやると焦るだろう。乗り込みが悪い。
c.東峯園4級→5級
2018/12/30 一撃
左手アンダー、右手を右上方のカチを利用してスタートした。直上は厳しく、右に迂回してしまった。SDで登ればとても面白い課題になりそう。
d.SD2級☆☆♂
2018/12/30 完登(~10便)
左手をナナメホールドのギザギザに引っかけ、右手を薄いカチで保持してスタート。足は明瞭なので、とにかく最初の右手1手が決まるかにかかる。とんでもない引きつけで、懸垂のトレーニングをしているかのよう。ムーブの強度はオーストラリア岩gほどではないと思うが、デッドの強い引きつけに加え、ホールドの遠さもあって2級で妥当か。リーチがないとかなり厳しい。
e.東峯クラック3級→4級☆
2018/12/30 一撃
左手順手、右手逆手のフィンガーでスタート。次に左手でフィンガーをきめるが、その次でガバを掴めてしまう。フィンガーといっても親指でホールドをある程度保持できてしまうので、ジャミングを知らなくても難しくないだろう。スタンスもちゃんとある。
49.オーストラリア岩
小ぶりながらグレードの幅が広く、万人を迎えている。
a.SD6級☆♂
2018/12/17 一撃
SDで登るとよい。豪快なガバの連続。最後はランジのような重心移動で上体を起こす。冬は落ち葉で天然のマットとなっており、下地は若干上がっているものの自然のクライミングを楽しめた。
b.9級
2018/12/29 一撃
左足右足ともにスタンスがあるが、絶妙に悪い。指先を曲げないフラットシューズならあるいは立ち込めるかもしれない。しょうがないので、左上方にある明瞭なスタンスをもってスタートとした。
c.8級
2018/12/29 一撃
左手をリップにかけてスタートとした。スタンスが今の私のレベルでは視認できないので、スメアリングで登った。リップに手が届かない人は相当高難度課題になると思う。
d.モンキーカンテ4級☆☆♀
2018/12/17 完登(~20便)
顕著なカンテスローパーを掴みにいくが、スタンスが悪く、保持できない。スタンスは右のカンテが多少被っていて悪いので、正面のリッジにある微妙なスタンスに立ちこむ。そこで間髪入れず右手をカンテスローパへ。掴めたら、右足を右のカンテにあるスタンスに乗り込むが、これもまたバランスが悪いので思い切って重心を右のカンテに移動しよう。出だしはトポのスタートからはとても登れなかったので、一つ上のホールドでスタートした。マントルはこのグレードにしては比較的容易。
e.カンテ右3級→4級☆
2018/12/29 完登(~10便)
dの右手スタートを左手で保持し、右手でカンテ右にあるホールドともいえないスローパーで一旦保持し、右手を思い切ってリップに伸ばす。右側に行くほどかかりがよいので、最終的に岩の中央辺りでマントリング。両手スタートで始めると3級は間違いなくあると思う。
g.4級☆☆♂♂
2018/12/29 完登(~10便)
1手モノの極致。Youtubeでは右に回り込む動画が多いが、直登1手が爽快なのでオススメしたい。一番左のポケットを右手のフィンガージャムで引っかけ、右足をスタンスに乗り込む。そこからリップまで左手でデッド。4級課題でここまで強度が高いのは初めて。薬指の関節をジャミングで少し痛めたので注意。
54.とけたソフトクリーム
御岳の入口に鎮座するボルダー。グレードの幅も広く万人におすすめできるが、下地が悪かったりマットが1枚では足りなかったりするので注意。御岳の中心に位置しており、苦労して登り切った後には、ずっとここにいたくなるようなパノラマが広がっている。
a.9級
2018/10/27 一撃
立ちこみ1足の核心。ほとんどノーハンドで立ちこむので、よい練習になる。
b.左上4級、右上8級
2018/10/27 一撃
普通に登るとcのスタートホールドに足を立ちこむことになると思う。そうするともはや9級くらいになってしまうが、aより高度感があって長いので1つグレードを上げて8級とする。トポのとおり左上しようとすると、一気に難しくなる。左足をaのスタートホールドの右にある顕著なフットホールドに乗せ、そこからのマントリングがとてつもなく難しい。ホールドはあるのだが遠く、一時的に右足マントリングのみに加重する時間が生まれる。そんなに高度感もないのだが何回も躊躇して降りてしまった。
c.SD3級☆☆
2018/12/17 完登(~20便)
パワーとバランスがうまく融合した良作。右足は明確で、左足は浮かすとよいだろう。そこからの1手、2手が厳しく、さらに左足をキョンにして右足を次のスタンスに移して立ちこむ。そこから左手を1つ上のホールドへ、最後に薄いポケットを右手で保持できれば終了。手、足ともに細かく、息つく暇が無いうえに両方をきちんと処理しないと手、足ともに切れてしまう。御岳でキョンムーブのある希少性から星を2つとする。
d.9級
2018/12/17 一撃
明確なフットホールドに導かれて左上する。最後に若干遠いホールドがあり、取りにいくのが面白い。
e.9級△
2018/12/17 一撃
dも同様だがスタートホールドがよくわからない。これでスタートすると不自然な上に相当難しくなるだろう。かなり高度感があり、マントルもdに比べて難しいので初心者にはオススメできない。
h.凹角左3級☆☆♀
2018/11/18 完登(~30便)
iのバリエーションのように見えるが、内容が濃く、面白い。核心はiと同様右のスタンスの処理。レイバック部分は出だしを左足、右足を少し上、さらに左足を上げるが、3足目の左足はスタンスがないので、スメアリングで壁に足を押し付けながら、右足を右のスタンスに置く。右のスタンスは下のスタンスの方がバランスが悪いが、柔軟性に乏しいため、まず下のスタンスで立ちこみ、左足でステミングしながら、右足を上のスタンスにあげた。上のスタンスは左上に登りやすいような角度にも配置されているので、だいぶ安定する。ここから先のマントリングはiよりは易しいが、全く気は抜けない。再登時はマントリングができず、手をカエルのようにして足を浮かせて右足で立ちこんだ。こちらの方が容易で安心か。右のスタンスの処理が検討もつかず、あきらめようかと思ったが、何とか登ることができた。ボルダーはルートよりも「登れる気がしない」という絶望感が強いような気がする。マットは2つあった方がよい。マットを貸してスポットしてくれた方、ありがとうございました。
i.凹角右3級☆☆♀
2018/10/27 完登(2日、~20便)
レイバックからの右のスタンスへの立ちこみ。ノーマットにすると2手目のレイバックホールドが最初から掴めないので、少しハードになる。レイバックホールドの先に細かいカチがあるので、手を中継し、右のスタンスに立ちこむ。右のスタンスは2つあり、下のスタンスを右足で立ちこんだ後、上のスタンスに左足を乗せ、右足でマントリングする。高さがあるので落ちられず、スタンスも甘いので相当緊張する。マットは2枚あるとよい。1年前は登れなかったので、成長を感じられた。
l.5級☆
2017/11/26 完登(~10便)
いったん左側にあるホールドをつかんで体を起こしてから、右上にある引っかかるホールドに頑張って手を伸ばす。ホールドが見えない位置なので一撃は厳しい。
m.7級
2017/11/26 完登(~10便)
自然に登るとアンダーから右上となる。トポでは左上になっているが、その場合はアンダーの少し上にあるフットホールドを利用すれば直登することができる。だが、濡れているとやはりおそろしく、右上してしまった。
n.4級☆♂
2018/12/05 完登(3日、~20便)
パワーが足りず、1年越しに完登できた課題。御岳の4級課題の中で最も力が必要で、テクニックだけではクライミングはできないことを思い知らされる。スタートの右手は成人男子でも普通に届かないので、一つ下のホールドからトポのスタートの右手を取りにいくが、どの面も完璧なガバホールドにはならない。左手はカンテの向こう側にかかりのよいガバがあるので、頑張って掴みに行く。最後は、左手のスタートホールドに膝を無理やりのせて、体を起こす。下手にムーブなどは考えず、がむしゃらに登るとよいと思う。再登時は左足の膝を左手スタートホールドまで持ち上げることができず、右足スタートホールドを左足に踏みかえて、右足から岩に覆いかぶさるようにしてどうにか登ることができた。めちゃくちゃ格好悪い登り方だったが、やはりムーブなどは深く考えない方がよいだろう。
55.すべり台
下地がよく、高さがないので初心者にオススメ。
a.10級
2018/12/09 一撃
トポのライン取りのとおりでは難しい。左のカンテを使って登る。
b.6級☆
2018/11/18 一撃
右手をミニピンチで保持し、右足をアウトサイドエッジで立ちこんで上部のガバを取りに行く。1手もの。
c.6級
2018/11/18 一撃
右足でマントリングする。岩が低く下地がよいのでマントリングの良い練習課題。右足エッジングで立ちこむことも可能。
d.7級
2018/12/09 一撃
cよりもさらに高さがないが、マントリングが厳しいと思う。手も悪いし足も悪い。右足エッジングで立ちこむことも可能。
e.3級→5級☆
2019/01/03 完登(~10便)
fの左から、bで使うミニピンチで乗り込んで終了とした。トポのライン通りなら3級あると思うが、今回使わなかった出だしと終盤が厳しいと思う。何回か試登したが、これが一番素直なラインなので、まずはこれで登ることをおすすめしたい。
f.すべりだい6級
2018/12/09 一撃
立ちこみ1足の課題。上部にガバがある。スタートのスタンスは左にある顕著なものでなく、中央のものを使うと楽しいと思う。
g.10級
2018/12/09 一撃
Ⅲ級のアルパインクライミング。カチカチ。
h.10級
2018/12/09 一撃
出だしの足が悪い。
i.10級→SD6級☆
2018/12/09 三撃
SDにすると面白い。スタートからの1手目(左手)が悪いが、頑張って右上する。スタンスは非常に明瞭。
【iの右側SD】【6級】
2018/12/09 三撃
チョーク跡がいっぱいありトライされているのがわかる。SDでやってみよう。右足のスタートは明瞭だが、左足がよく見ないとわからない。きちんとスタンスを発見できれば1手モノのすっきりした課題。ガバをデッドで取りに行く。身長が低いと1グレード上がると思う。
⑤御岳小橋下流エリア
68.かたつむり
御岳とは思えないガバが随所にあり、それでいてグレードが簡単すぎないのが嬉しい。傾斜もどっ被りくらいあるので背筋にずっしりくる課題たちである。a~eは高度がかなりあるうえに上部があまりガバではないので初心者にはおすすめしない。
a.7級
2018/12/29 一撃
アンダーからスタート。バルジを左から越えていく。この中で比較すると攻撃的なルート。
b.8級
2018/12/29 一撃
出だしを乗り越えると、急にバルジ(丸っこい薄被り)が現れて焦る。落ち着いて右に逃げて、cの上部と合流する。
c.8級
2018/12/29 一撃
この中で比較するとパワフルなルート。だが御岳なのでやっぱり足が悪い。
【cとdの間】【7級】☆
2018/12/29 一撃
若干凹角になっているラインを直登する。ステミング、キョンなどのムーブが使え、テクニカル。
d.8級
2018/12/29 一撃
トポどおりのラインだとかなり悪いので、右よりに抜けていく。足が悪いが上部はガバとなる。
e.6級→10級
2018/12/29 一撃
何が6級なのかよくわからない。出だしはマントルムーブでスタートする。そこからは右のカンテを使いながら登っていく。
f.ガシット3級→4級☆
2018/12/30 完登(~10便)
左手デッド2連続。2手目はガシット掴めるガバだが、1手目が悪い。というか痛い。スタートホールドもそれなりに悪いので、心してかかろう。なお、下地が緩やかに下がっているので、スタートの体勢を維持するのにすでに消耗してしまう。
g.5級☆
2018/12/29 一撃
少し遠いリップのガバを左手で掴む1手モノ。リップの先もガバがたくさんあって嬉しい。
h.ひとつまみ4級☆
2018/12/29 一撃
左手をアンダー、右手をガバに掴んでスタートした。右足を右側の面にヒールまたはトゥして左上のリップガバを掴む。掴んだら、足を左側の面に思い切って移す。リップの先がガバといえばガバだが、それぞれひとつまみ分しかない。スタンスが良好なので、そのくらいのホールドでも十分乗り越えられる。
i.4級☆☆
2018/12/29 三撃
右から左にトンネルを抜けていくユニークな課題。洞窟の奥にアンダーがあるので活用しつつトンネルを抜けた先のガバを目指す。ガバを掴んでからはルーフ並みの重力を感じるほどだが、ちゃんと抜け口にガバが設置されているのが嬉しい。乗越しでどうしても後ろの岩を利用してチムニー登りをしたくなるのが残念だが、4級でルーフのムーブを体験できる希少性から星2つとする。
【iとjの間】【5級】
2018/12/30 一撃
直登するルート。正対保持4連続で、特に面白くない。最後まで保持できたら、チムニー登りで終了。
j.かたあがり4級→3級☆☆☆
2018/12/29 完登(~30便)
出だしは手、足ともにiと同じで、右足はフットジャムをきかせる。左足は適当なスタンスに。ここから右奥にあるガバに手を伸ばすが、ここがまず苦しい。その次に、左手スタートを右のホールドに飛ばすが、かなり体が振られるので、キョンを作って振られ止めにする。左足は下の面でもよいが、次のムーブのために1つ上にある白い面に押し付けキョンを作る。右足は左手を掴むオポジションになるよう頑張って右のルーフに引っかける。これがうまくいったら、続けて左手をリップ上のカチにもっていく。そして右手を少し上方のガバに。うまくスタンスを拾って体を起こしたら、最後は左手で左奥にあるガバを掴み、左足でホールドとして使ったスタンスに立ちこむ。5手の課題とは思えないほど内容が濃く、どっ被りにふさわしいムーブと、スタート時にSD用の椅子があてつけたように岩で構成されていることを踏まえ、星3つとする。
k.SD3級☆☆
2018/12/30 完登(~20便)
とけたソフトクリームg.水際カンテを簡単にしたような課題。左手は明瞭なピンチを使ってスタートしたい。右手はカンテ右側のガバを利用する。左足スタートは明瞭な面があるが、ツルツル滑ってしまう。左手を1つ上のスローパーに飛ばしたら、さらに上方のスローパーっぽいホールドに飛ばす。特徴的なホールドがあるのでそれを使いたくなるが、特徴的ゆえにホールドの保持に時間がかかり、デッドでは掴めなかった。次に右足をヒールにして右のガバを掴む。今度は左足をヒールにして左手をカンテ左側の面で保持。最後に左足をリッジ中央のカチに乗り込む。明確なカチだが、御岳独特のつるっとしたホールド感と、下地の悪さ、高度があり立ちこむには勇気が必要。そこから先はガバだが、やはり緊張する。
69.
薄被り~どっ被りくらいのハング。
a.8級
2018/12/29 一撃
基本的にガバだが、出口がちょっと悪い。
b.かたつむり2級→1級☆☆☆
2020/04/10 完登(2日、~20便)2級
2024/03/31 完登(4日、~60便)1級
スタートを間違えたが、まあ2級だと思う。ロースタートは1級以上あると思われる。ポケットから、左上のポケットを左手、右足キョン。左足ステミング(小さい穴に)で四角面ホールドに右手デッド。右足を少しあげて、左足を縦ミニ面スタンスに押し付け、右足を切ってリップで左手デッド(3手、2級)。
完登時記録
以前完登したつもりが、スタートを間違えていたので登り直すことになった。上でスタートして2級、下のポッケでスタートして1級だと思う。2通り遊べるので実力に応じてオススメしたい。ポッケは右手が完璧なポッケで、左手はクソホールド。クソホールドは2つあって、右手ポッケ寄りのクソホールドでスタートすると一番強度が高くなると思う。その場合だと1級ドンピシャで、左側のクソホールドだとほんの少しソフトな1級だと思う。御岳ではなかなか目にしない傾斜で、5~6年にわたって楽しめた。御岳のカラー版のトポを買った時から触って、敗北し続けた課題だと思う。間違っても2級ではない!
c.8級
2018/12/29 一撃
御岳とは思えないガバの連続に思わず笑顔になる。
d.やわつむり4級☆
2018/12/29 完登(~10便)
トポではスタートが見えないが、右に回り込めばどこがスタートなのかは明瞭だ。cとの合流地点が核心となる。御岳にしてはスタンスが豊富なので、自由にムーブを組み立てられると思う。
⑥鵜の瀬橋エリア
70.
遠目には見栄えがするが、登ってみると単調でつまらない。写真の左側の水位が下がっており、難しそうだったのでトライするとよいかも。
a.7級
2018/12/05 一撃
右上クラックの左側を登る。上部はガバ。
b.9級
2018/12/05 一撃
大きな棚があり、易しい。上部はaよりはホールドが細かい。
71.
御岳全体がびしゃびしゃの時もここは乾いていた。が、下地が水だったのでやる気がおきなかった。
72.鵜の瀬岩
ハイボルダー。下地がいつも濡れている。人が多く、なかなか腰を据えてトライすることができない。
a.6級☆
2018/12/30 一撃
1手目が少し遠い。ジムナスティックなムーブ。傾斜もジムっぽい。
b.5級☆
2018/12/30 三撃
aのホールドを少し悪くしたような感覚。高さも申し分ない。
e.2級→3級☆☆
2019/04/06 完登(~10便)
ランジの課題。明瞭なスタートホールドから、右足をこれもまた明瞭なスタンスに蹴りこみ、側対で右手上方のガバへランジ。正対ではかなりのフィジカルが必要だが、強い人は正対、ややスタティックにムーブを起こし、確実にホールディングしている。その後はガバだらけで、高度はあまり感じない。
h.鵜1級→2級☆☆☆
2019/09/28 完登(2日、~50便)
通称「立ち鵜」。御岳にしてはホールドがギザギザしていて持ち感がよい。逆V字型のホールドの左側を左手、右側を右手で保持してスタート。右下に右足スタートっぽいスタンスがあるが、足が切れてしまいそうになるので左足からスタートする。左足は明瞭なスタンスが上に、縦クラックっぽい切れ目に引っかけるスタンスの2つがあるが、上は窮屈になってしまうので、身長がある場合は下の不安定なスタンスに乗り込むほかない。うまく乗り込んで腕を引きつけられたら、右足でカンテ右面をヒールで抑え込んで、左手デッド。成功したら、顕著なスタンスを右足で乗り込んで、右手デッド。後は道なりに進むだけだ。わかりやすい同程度の強度(3級核心程度)が2つ連続する、いかにも外岩ボルダーらしい好課題だ。右足のヒールフックによる抑え込みが鍵で、保持力があれば足が切れても問題ない(ランジ2連発)が、ここでいかに体を岩に残し、足が切れないようにデッド2連発を決められるかが、相当に面白い。
74.砂箱岩
d.砂箱もっと左5級☆☆
2019/01/06 一撃
eのリップ直下のホールドに手を伸ばしてしまうとeとムーブがほとんど変わらないので、ライン上のガバホールドに沿ってトラバースするとよいだろう。eで使う左の面ホールドとは違うホールド2つを使って左に抜けていく。高度感を感じず、マントルも緊張感がないが、危険度はeと変わらないだろう。
e.砂箱左6級→5級☆☆
2017/11/26 完登(2日、~30便)
初めて御岳に来た半年前、下地が怖くて登れなかった課題。気合で完登できたが、前の便でフォールしてしまい、下地の岩に背中を強打してしまった。最後の乗り込みで相当冷や汗をかいたが、半年の成長を感じられて達成感もあった。課題はムーブも多彩で、下地さえよければおすすめできる課題。リップ直下のホールドを掴むまで、左にある面ホールドをきちんと保持できるかが鍵。
f.猫砂1級→3級☆☆
2022/12/28 完登(2日、~10便)
トポのスタートを見ると、左側のガバを使わずに直登する感じがある。ライン取りは美しく、1級になる強度だと思うのだが、甘いポッケを保持るだけのクソ課題になってしまう。ユーチューブを見てみると、スタートもライン取りも、トポ通りの動画は一つもなく、強度も高い(1級で収まるか不明)ので、みんながやっているとおりに登ってみた。怖かったが、強くなっていたので、スタティックに登ることができた。グレードは、1級ではなく3級が妥当だと思う。下部がガバすぎるので冗長的だが、核心左手のポッケをアンダーに返す動きがユニークなので、星2つは間違いなくあると思う。
g.猫砂右4級☆☆
2019/01/23 完登(2日、~50便)
初めて御岳に来た時は到底不可能に見えたライン。今回はムーブを解明するのに手間取ったが登ることができた。スタートからガバを掴み、遠い右上にデッドするのが核心だが、左足の位置をきめるのに時間がかかってしまった。左足は素直に砂箱左のスタートに踏めばデッドも常識的な距離で、かつデッドの後のムーブも繋がりやすいだろう。御岳ということで足の長さに合った細かいスタンスばかり探していたが、スタンスは多少無理な姿勢でも大きい方がよい。ガバの右側にカチが何個かあるが、結局使えなかった。
75.
a.5級→4級☆☆
2019/04/06 完登(~10便)
中継ありの一手モノ課題。49.オーストラリア岩g.4級とよく似た課題で、こちらは左手でなく右手のデッドが核心となる。スタートホールドの真下にあるスタンスに左足を押しつけ、右手を1手中継してリップへ。ここまでがすでに難しいが、リップに手が届いても足が切れやすく、うまく左手をリップへ伸ばすことができない。足を切らさずにうまく左手もリップに届かせることができたなら、後のマントリングは非常に容易。なお、下地が整地されたのかランディングは悪くなかった。
b.6級
2019/04/06 一撃
スタートホールドの持ち方にコツがある。一手目でカンテ沿いのホールドに手を伸ばし、後は直上となる。途中、浮いたホールドがあったが、簡単には剥離しないように感じた。
78.
a.モロイ3級→4級☆
2019/01/06 三撃
スタートが脆すぎて大分崩壊している。掴みやすいガバクラックを持ってスタートした。カンテ左のガバホールドを掴み、カンテ右のホールドに移動。最後はカンテ左のスタンスに乗り込んで終了。ガバホールドだらけの分、このグレードにしては相当な身体張力が必要となる。
⑦ロッキーボルダーエリア
81.ロッキボルダー
d.エゴイスト初段→1級☆☆☆☆
2022/12/28 完登(~20便)
同じ強度が続く気持ち良さ、ランディングの怖さ、最後の最後まで難しい緊張感。御岳を代表する課題だと思う。グレードについて、私の身長だと、1級が妥当だと思う。初登のムーブがあるらしく、また身長の低い人間だと初段で間違いないが、個人の体感として記しておく。最後、右手を取った後に、足を動かさず左手が取れたので、これが可能で不可能かでグレードが変わるのではないだろうか。
J.炎初段→3級☆☆☆
2024/03/31 完登(~5便)
体感5級とかいう記事を見た記憶があって、見た目的にも簡単そうだったが、しっかり難しかった。チャートで外傾していると、湿度などの影響で体感難易度がかなり変化すると思う。個人的には3級に感じた。内容はジムのようなアグレッシブなクライミングを堪能でき、ムーブは多様で数手に渡って同強度が続き、惜しくも落とされるような名課題だと思う。岩の真ん中あたりに位置しており、エゴイストなどの裏側に比べて明るい雰囲気でくつろげる。納得の人気課題だ。1点、下地は少し悪いかもしれないが、自分のトライ時は死ぬほどマットがあってあまり気にならなかった。
⑧忍者返しの岩エリア
92.白狐岩
下地が悪くて敬遠していたが、下地が良くなったのでトライすることができた。6~3級まで1グレードずつ楽しめた。
a.5級☆☆
2020/12/19 一撃
ガバに導かれるようにトラバースする。ジムのような課題。中間部に悪い1手があり、最後もパワフルでとても楽しかった。
b.6級☆
2020/12/19 一撃
一見パッとしないが、マントルが意外に難しく、十分楽しめた。
c.マントライク3級→7級
2020/12/19 一撃
下地があがりすぎて明瞭なガバがスタートホールドになってしまい、超簡単だった。
d.4級→3級☆
ヒールが鍛えられる課題。左足ヒールで面ホールドの左端の薄カチに左手デッド、右カンテ(上部が持ち感よい)に右手デッド。右足を棚にあげてリップに左手デッド、足をあげてマントル。リーチがないとリップまでに数手要するので、そうなると2級くらいだと思う。ヒールが苦手なので良い練習になった。また、シューズはゆるゆるのふにゃふにゃの方がヒールがかかりやすく感じた。
e.SD2級
下地があがりすぎてスタートできなかった。
f.4級
スタートから右手デッド、右足を棚にあげる、左手縦カチにちょいデッド、リップ先のガバへ左手デッド。足位置が重要だと思う。
93.忍者返しの岩
g.忍者返し1級☆☆☆☆
2024/03/31 完登(4日?、~30便)
長らく自分の中でプロジェクトとなっていた課題。チッピングされているのが気が引けて、集中してトライできなかったのが原因だと思う。そもそも、忍者返しは忍者岩で一番ナチュラル(簡単ともいう)な課題で、ツヨツヨ達が跳梁跋扈している中でトライすること自体が、自分にはハードルが高かった。その日も出だしがうまくいかず、初段と聞いていたのもあり諦め半分だったが、7トライ目くらいでいきなり繋がるようになり、リップ付近で苦戦するかと思いきやトップアウトできてしまった。完登してみると、デッドエンドよりも簡単に感じた。2級にしようかと思い、また面白さ的にも2~3つ星くらいだと思ったが、ネットの記事を見てみると簡単ということはなく(少なくても初段か1級で論議することはあっても、2級と主張するような記事はなかった)、名課題という評価も数多く見られた。いつの間にか、自分の旬を過ぎてしまっていたのだと思う。正確にグレードや面白さを判断できないほどに強くなったのだと思い、1級4つ星ということにしておく。ようやく、これで忍者岩の他の課題達を触ることができる。
備考:
チッピングについて、忍者岩のトライ中はかなり温和な雰囲気が流れていたと思う。以前は周囲の目線が気になりロクにトライできなかった。良い悪いは別として、一度簡単なラインで登ってみて、その後に、チッピングされていないホールドで登ったり、何かこだわりを加えてみるようなやり方が、自分にはしっくりくる。
96.水の詩岩
e.6級☆☆
2018/10/01 完登(~10便)
増水時、全エリアのなかでこことfだけ登れた。フットホールドが細かく、考えさせられる。最後はほどよいマントリングで、6級クライマーにおすすめできる。
f.8級
2018/10/01 二撃
増水時、全エリアのなかでこことeだけ登れた。右のカンテ先に回り込んで左足で乗り込む核心1手。高度感があるので慎重に。
98.マミ岩
忍者返しの近くにあり、いつも人気なボルダー。初心者向け。
a.マミ岩左6級
2017/07/09 一撃
ガバに沿って登る。高度感がないので高度感のある7級より甘めに感じる。
b.マミ岩中央4級
2017/07/09 完登(~10便)
aのガバは限定らしいが、普通に登れば使ってしまうだろう。アンダーを活用して登っても、上部ではやっぱりガバを使ってしまう。これ以上の限定は無理があると思う。
c.マミ岩右3級☆☆
2018/10/27 完登(2日、~30便)
足置きが非常に勉強になる。下地はよく、核心で高さも感じず、室内ジムのような感覚。スタートホールドは左手をトポより1つ飛ばしてスタートする人が多いが、どうせdでちゃんと登ることになるので飛ばしてよいと思う。核心後はフットホールドがあるのでややエッジング気味に立ちこむ。そこまで難しくもないが、危うい登りをする人を見かけるので立ちこみの技術が必要か。核心の水平カチが湿っていて掴めなかったが、30回くらいやったら突然止まった。左腕を伸ばし切り、右足でせりあがるのがコツ。1年半前は手も足も出ず、今回の1便目も核心まで手を伸ばすこともできなかったので、ワンデイで完登できたことに驚いた。ボルダリングはこういうところが面白い。
d.マミ岩右SD 2級☆☆☆
2018/12/24 完登(~20便)
cでは核心3手だがSDにすると核心8手となる。これだけ核心が長いのは初めてで、面白かった。Youtubeで私と同じ登りをしているのが1人としていなかったが、参考までに記述する。スタートから左手、右手、c右手スタートを右手で保持する。ここまでがまず難しい。掴めたら、c右足スタートに右足を乗せ、左足はフラッキングしてc本来の左手スタートを保持、左手を飛ばしてさらに保持、ここまで来たらcと同様だ。cの場合、ここから左手をかかりのよいカンテに飛ばすのが大変なのだが、SDにすると左手デッド3連続になってしまい、それがとても楽しかった。なお、スタートの足について、左足は1つ下の薄いカチの方が立ちこみやすいが、c右足スタートに足を乗っけるのに苦労してしまう。1つ上のスタンスにスメア気味に乗り込んでスタートするとよいだろう。
99.
マミ岩の先の歩道にあるボルダー。高さがあり、歩道の舗装のせいで下地も悪くなっている。全体的にマット1枚では足りない課題が多いので注意。
a.SD5級→4級☆☆
2018/12/09 完登(~20便)
シットダウンからの連続する5手が厳しい。左側のカンテを使っている動画を見たが、そんな発想が浮かばず、直登してしまった。でも、直登の方が自然だと思う。単純な正対保持5連続だが、最後の5手目が絶妙に遠く、掴みづらく、それでいてガバなのが面白い。スタートは左手の方がかかりがいいので、右手をまず1つ上のカチに移し、左手を明瞭なポッケに移す。
b.SD3級→4級☆
2018/12/09 完登(~10便)
なんとなくトポのラインとは違う気がするが、そのせいで4級に感じたのかもしれない。cで使用するナナメホールドを掴んでから、最後はaと同じガバを取りに行く。aは正対ムーブだが、こちらは側対ムーブばかりなので、ジムに通いなれた人ならこちらの方が簡単に感じるだろう。最後のガバもaよりは取りやすい。
c.3級☆☆
2018/12/09 完登(~10便)
こちらもトポは直上になっているが、いったん左側のbで使うナナメホールドを取ってから、cのラインに復帰する。出だしの薄いカチを保持するのがつらい。ナナメホールドは見た目ほど遠くないので、足をそこまであげる必要もなくスタティックにとりにいける。そこからは、いったんbよりに足を捌いてから、cライン上のガバをダイナミックに取りにいく。その上はホールドがしっかりあり、マントリングも易しいので、気をつければ問題ない。スタティックムーブからのダイナミックなホールド取りで、それぞれ4級+4級=3級となる。3級課題のスタンダードだと思う。再登時は全てスタティックに処理することができ、成長が感じられて嬉しかった。
d.2級☆
2020/12/19 完登(6日、~100便)
御岳に初めて来た時以来のプロジェクト。実に4年半かけて完登することができた。ガバで適当に登ったら、2つある縦長細ホールドのうち下側(上側より面が広い)を左手、右手の順で側対でうまくバランスをとり、上部のカチを左手で保持、引きつけてリップのガバを右手で保持、マントル。完登した日にリップを初めて取ることができたがマントルがとても恐ろしく最後まで苦戦させられたが、4年半かかるだけある充実した課題だった。
e.2級
2日×