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​23 秩父二子山

​FUTAGOーYAMA

※注意:以下の但し書きをご理解の上、お読みください。

(1)グレードについて、個人的感覚により調整しています。性別、身長、リーチによって体感グレードは変わりますが、個人的なブログとしてご容赦いただいた上でご覧ください。なお、グレーディングの基準について、コラム11「グレード解析工房」で説明しています。

(2)星について、100岩では4つ星までついてますが、これもまた個人的感覚により、5つ星までつけています。星の基準については、「00 表記の読み方」で説明しています。グレードに対してこちらは、そこまでの批判は生じないでしょうが、やはり苦労して登った課題の星が下がっている場合があるかと思いますので、よくご理解の上、ご覧ください。

 

西岳

 

ろうそく岩

 

エアウェイ(7c,5.12b)

1日4便×

以下ムーブメモ

3ピン目から

右手ジャミング、左手ミニガバアンダー、右足をクラックに突っ込む、左足適当、右手アンダー気味の縦ホールド、クリップ、左手カンテにガストン、右足を一段上のクラックに突っ込む、右手ファットピンチカンテ、左足をクラックに突っ込む。右足甘いスタンス、左手上部の緩いカンテにガストンでレスト、左手をファットピンチの下に戻す、右手を緩いカンテに飛ばす、左手をさらに下のアンダーカンテに戻す、左足をカンテに擦り付ける(レイバックスタート)、左手を緩いカンテの上にマッチ(レイバック)、右足レイバック、クリップ、手をずりあげたら足をカンテ手前のふくらみ、緩いカンテに立ちこみながら、右手をガバへ、左足に踏みかえてクリップ。全体で2級

 

二段岩壁

⑭ワーカーホリック(5.10b)☆

2018/11/14  1便MOS

東岳エリアへの道の途上にある。アップによく利用されているので星をつけた。広場エリアの⑭高くのぼれに比べて、核心が集中せず分散されているためアップとしてはこちらの方がおすすめ。

以下ムーブメモ

途中のトラバースで力を使わずにバランスで移動できるとよい。

 

弓状エリア

①悪魔のエチュード(5.10a→5.10b)★★★→☆☆

2018/11/14  1便MOS

確かに見映えはするが、大コルネを駆使して登攀するわけでもないので、星2つで妥当だと思う。アップによく利用されている。悪魔の指を越えた後に左側に回り込むところが難しい。悪魔の指周辺もムーブを考えないと行き詰ってしまうだろう。悪魔の指周辺までで5.10a、終了点までで5.10bだと思う。

④ノースマウンテン(5.12a→5.11d)★★★

2018/11/14  3日7便RP

初めてニーバーレストをした課題。Silence(5.15d)を登るアダムオンドラみたいな気分で楽しかった。長大なルートだが、ロープは50mで足りる。二子に来たならまずコレ、というほどの超有名ルートで星4つにしてもよいくらいだが、最後の核心手前に大レストがあること、それ以外にも人によっては様々な場所で様々な休み方ができてしまい、ちょっとレストポイントが多すぎるため、星3つのままにしておく。

グレードについて、あまりにも長いのでオンサイトを逃すクライマーが多い気がするが、本来5.11d程度ではないかと思う。昔のトポで5.11dになっていたというのもあるし、ホテル二子、ペトルーシュカと比較して、それぞれ1グレード差というのが、どうにもしっくりくる。逆に、ホテル二子を5.11dとして、ノースマウンテンを5.12a、ペトルーシュカを5.12bとすれば、これはこれで納得のいく説明がつくと思う。

以下ムーブメモ

ニーバーレストポイントは2つ。1つ目はボルトのすぐ右上に踏跡があるのでそれを使って右から縦に押し込む。左足はフラッキングして右下の穴に引っかけるとより休めるが、RP便では足に力が入らず、左足をしっかり踏み込んでもロクに休めなかった。体幹をかなり使い、足も消耗すると思う。2つ目は横向きのニーバーで、これはかなり休める。ここまでくれば最後の核心分くらいの力はニーバーで回復できるので、終わったようなものだ。こちらも左足を真下に流すとより休めるが、右手もある程度パンプするのでやらなくてもよいと思う。核心は中間(4級)と最後(5級)にある。中間部はトポにはレイバックと書いてあるが、私は正対でじりじりあがっていった。右の遠くにあるコルネも活用できる。核心部はどうやってもダイナミックなデッドになってしまった。できるだけ足を上げるのがコツ。最後の核心は左手でスローパーを保持し、右のカチを取りにいくところでは左足をコルネに引っかけて振られ止めにすると楽だった。北川の北落師門の横っ飛びデッドでも同様のテクニックを使ったので、この経験が役に立った。そこから先は、スタンスを覚えればある程度はスタティックに取りに行けると思う(身長170㎝以上の場合)。4ピン目を長ヌン、8ピン目を長ヌン連結にすれば、ニーバーしながらクリップができる。また、ニーバーした状態で次のホールドを取りに行けると手数を一部省力できる。

⑨モダンラヴ(5.12a→5.11d)★★★→☆☆

2018/11/29  4日9便RP

ノースマウンテンと違って瞬発系の課題。出だしの核心をどう解決するか。岩場でも、youtubeでも、それぞれ千差万別のムーブで登っていて面白い。中間部は身長差によって難易度がかなり変わってしまうのと、上部のムーブが下部・中間部に比べて強度が低く気が削げるので、星を1つ減らすことにする。

グレードについて、棚の足移動を限定すれば5.12a、限定しなければ5.11dではないだろうか。

以下ムーブメモ

出だしは、2つあるポケットのうち右側のポケットを左手で保持し、右にあるピンチを右手でとりにいった。バランスが悪く足が切れそうになるが、身長が170cm以上あればこのようにして手数を省略できると思う。このやり方だと5級だが、身長がないと4級はあるるのではないだろうか。このムーブで登り、さらに上のスローパーを保持して右にあるガバっぽいピンチ(親指が若干引っかかる)を保持してクリップすると、1つ目のレストポイントではほとんど腕がパンプせず、癖で休んだが休む必要がなかった。上段では人によってはほとんどランジのようなパワフルなムーブを使っていてとても格好良かったが、私の力では全く解決できなかったので、棚を使ってガバを取りにいった。とはいっても棚を歩けるほどの身長はなく、右足をポケットにこすりつけ、左足を少しずつ棚の左側にずらしていくようなムーブで格好悪かったが、それしかできないのでしょうがない。棚を使えば4級(身長が180cm以上あれば5級)、棚を限定すれば3級(推定)。

⑯ホテル二子(5.11c)★★

2018/11/04  2日5便RP

弓上で最初にとりついた課題。出だしはコルネに足をのっけて登るが、落ちたらゴロゴロ転がってしまうので、プリクリップしていないと緊張してしまう。ホールドがありすぎて何を使ったらいいのかわからないが、見た目よりガバが少なく、オンサイトは難しいと思われる。ただしきちんとホールドを覚えれば核心部も全てガバをいっていいくらいで、それでこのグレードはとても楽しい。星3つでもよいくらいのルートだが、全身レストがあること、下地が若干悪いのに加え1ピン目が遠く緊張感があること、核心部のランナウトトラバースの恐怖感があるので、星2つは妥当か。

追記:4年ぶりに記事を見返すと、恐怖感で星を減らしていたことにびっくりした。再登して確かめたい。気付かないうちにランナウトしてないと満足しない変態人間に変わってしまったのだろうか。

以下ムーブメモ

核心部は左へトラバースしてから上のガバをとりにいくところで、なかなか強度が高い(5級)。核心部の手前で民宿と呼ばれるバックアンドフットを使った両手レスト、核心部の先でホテルによる全身レストがある。

⑰SVP(5.12b)★

2日4便×

怖すぎる。核心部は4級、4級、4級(?)。2つ目の核心がヒールフックということもありランナウトが怖すぎる。3つ目の核心はホテル二子のホールドを使って逃げてしまう。5.12dをRPできたら、取り組もう。

⑱おいしいよー(5.12c)★★★→★

1日4便×

昔は二子でクライミングするだけで、翌日は背筋などが筋肉痛になり、次の週にはパワーアップして帰ってきていたが、今回は4便出したのに何も起こらなかった。そもそも、昔は3便でへとへとだった。やはり、持久力をつけるのには二子は最適かもしれないが、筋肉や保持力をつけるのはジムが最適で、もしも、ずっと二子に漫然と通っていたら、いつか致命的な限界が来ていたのかもしれない。RPGのボス戦だけ戦略的に戦って、通常の敵との戦いを逃げ続けた結果、どんなに戦略を立てても勝てないボスで詰まってしまった時のように。

㉑ペトルーシュカ(5.12b→5.12a)★★★☆

2018/12/22  5日15便RP

最高グレードを更新した課題。北川の北落師門と同じ日数、便数だったので、限界グレードだったのだと思う。限界グレードはとても楽しい。核心が終了点直下なのも最高だ。ルートが凹角の隣ということもあり、ライン取りが多岐に渡りムーブを固めるのに10便以上かかってしまった。

グレードについて、最後のガバ取りをダイナミックなデッドなら5.12a、細かくスタなら5.12bだと思う。5.12aにしたのは、もともと5.12aだったというのと、自分の限界ギリギリの課題だったので、正確にグレーディングできると思ったからだ。一方、ダイナミックにデッドで取りに行くクライマーは皆無で、登っていて地面から「最後にアレやっちゃうと駄目なんだよな笑」と言われたこともあったので、多くのクライマーにとっては5.12bで間違いなく、リーチが無い場合は最低5.12b以上だと思う。

以下ムーブメモ

周りに比べて少しオリジナルな登り方をしたので、以下に記しておく。まず出だしだが、これは直上ラインと左迂回ラインの2パターンがある。左迂回ラインの方がガバがたくさんあり、レストもできるので主流だが、私は直上ラインを選択した。序盤からレストする必要はないと思ったのと、左迂回ラインの場合合流地点のムーブが少し疲れるからだ。直上の場合は手数が省略できるが、今度は合流地点のクリップが疲れるので、これをニーバーで解決することにした。中盤で凹角のルートに合流するが、凹角でノーハンドレストをしない限定があるらしい。これについては、一度凹角に入り込むと脱出するのがとても疲れるので、疲労するのにわざわざノーハンドレストするために凹角に入り込むのも不自然ということで、限定としてよいと思う。最後の核心(4級)はデッドでとりにいった。皆スタティックに細かいホールドを経由してガバを取りに行っていたが、私はスタティックなムーブが全くできなかったので、最後までデッドムーブで貫いた。ただし、デッドが成功しても、ガバまであと1手あるのがもどかしく、それがたまらなく楽しかった。最後に私が行ったニーバームーブを説明する。人によっては一度も使わず登ってしまうが、ニーバーのおかげでだいぶ楽に登れたと思う。1つ目は直上ラインの3つ目のクリップである。直上するとクリップが悪いので、迂回ラインでは使わないアンダーを左手で保持し、右足でニーバーを作り、クリップした。2つ目(左足)は凹角手前のニーバーレストである。焼き石で指先の感覚を戻し、長ヌンにクリップを行った。3つ目(右足)は凹角入り口で、凹角1つ目のコルネを取るのに使った。4つ目(左足)は凹角内で、あまり意味はないと思うが凹角2つ目のコルネを取る補助として使った。5つ目(左足)は凹角出口手前で、クリップのためにニーバーを使った。足の長さによっては形成するのにだいぶ手間取ると思う。6つ目(右足)は凹角出口である。2つ目のコルネで縦のニーバーを作り、デッドムーブに入る右手の親指を引っかけられるピンチポケットを取りにいった。ニーバー以外にも、足置きが重要だと思う。中間部で小核心(4級)があるが、ここで1手の度に左足と右足の位置をほとんど平行線上で違うスタンスに踏みかえる作業を3回(3手6足)行ったくらいなので、パンプ軽減のためには足置きも考えるとよいと思う。

㉔火の鳥(5.12a)★

1日1便×

㊵バイパス(5.10a)☆

2018/11/17  1便OS

弓上エリアの扱いだが、実際は広場エリアの①クールダウンのボルトを使ってから左上する。こちらもアップでよく使われている。

以下ムーブメモ

スローパーの処理が核心となるので、足をうまく使うのがコツ。①の下部も足が悪いが、こちらの上部もトラバース部分の足が悪く、ホールドなのかよくわからないものに足を擦りつけて登ることになる。

 

広場エリア

①クールダウン(5.10a)★

2018/10/28  1便OS

爽快なハングルート。

以下ムーブメモ

左上した後いったん右にトラバースし、最後は直上。最後のガバを掴みにいくところが核心だが、掴んでからも次の1手のホールドが甘い。左上するところも足が悪く手もいまいち確信が持てないが、ムーブがあるので他人の登りが参考になった。

⑭高くのぼれ(5.10b)☆

2018/10/28  1便FL

アップによく利用されているので星をつけた。核心1手の課題。

以下ムーブメモ

核心はアンダーカチを左手で持って右手で左上のガバをとりにいくムーブだが、これ以外のムーブでは登りようがない。身長160cm以下では相当厳しいか。最後は左から周りこんで終了点へ。直上は難しいと思われる。

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