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​07 占冠赤岩青巌峡

​AKAIWASEIGANKYO

※注意:以下の但し書きをご理解の上、お読みください。

(1)グレードについて、個人的感覚により調整しています。性別、身長、リーチによって体感グレードは変わりますが、個人的なブログとしてご容赦いただいた上でご覧ください。なお、グレーディングの基準について、コラム11「グレード解析工房」で説明しています。

(2)星について、100岩では4つ星までついてますが、これもまた個人的感覚により、5つ星までつけています。星の基準については、「00 表記の読み方」で説明しています。グレードに対してこちらは、そこまでの批判は生じないでしょうが、やはり苦労して登った課題の星が下がっている場合があるかと思いますので、よくご理解の上、ご覧ください。

 

橋の岩

橋の面にあった橋は今は撤去されているため、トポの表記がわかりづらい。大きな橋の面が川の面で、反対側が橋の面。川の面のルートは見た目より被っており、当日の雨は問題なく登れる。

②僕を見て(5.10c)★★★

2019/08/08  1便MOS

写真映えNo.1の課題。出だしはボルトの右寄りから登った。2ピン目のケミカルにヌン掛けできると一安心だ。だが、3ピン目で落ちると下の棚にぶつかってしまう可能性が高いと思う。全体を通して縦ホールドが多く、若干薄被っているため前腕が張る。最後の最後まで緊張する満足度の高い課題。

③僕を見てユース(5.10b/c)

トップロープ課題だが終了点が無いので、④の終了点を利用するものと思われる。一見②と④ともに離れているが、意外と近く、限定課題のようだ。上部はブランクに見える。

④僕を見てジュニア(5.10a)☆☆

2019/08/08  1便MOS

出だしはボルトの右寄りから登った。ホールドがことごとく外傾しており、カチ持ちが難しい。上部に至るまで難しく、この岩場に珍しい垂壁の課題として貴重だと思う。

⑩スターティング・ブロック(5.10b/c)

トポに記載のとおり3ピン目が遠すぎる。中間部でカムをセットできそうな気もするが…。

⑫見ちゃヤダ(5.11c)★★☆

2019/08/14  3日10便RP

デッドが爽快な持久系課題。核心で7回くらいフォールしてしまった。RP時はコンディションが悪く、直前のトライでも5級核心でフォールしてしまい、疲労も溜まっていたが、「落ちてもいいや」と思い気を楽にしてデッドしたらなぜかきまってしまった。2ピン目までプリクリップ(直前のトライのまま)というあまりよくないスタイルではあったが、力を抜いてトライすることの重要性を学んだ。

以下ムーブメモ

出だしは左上のガバでスタートし(要身長)、右手で縦ホールド、クロス気味に上部のカチを保持、右上の逆V字ホールドを保持してクリップ。上部のクラックの出だしに右手を引っかけ、極小のスタンスに左足、右足スメアでせりあがり上部のガバを保持する(5級)。4ピン目まで道なりに進んだら、左手ガバカチ、右手クロスでクラック直下の縦ガバを保持、カチを左手で保持し、左足を面スタンスにスメアしながらクラックの切れ目に右手デッド(4級)。

 

ねぎ岩

乾きよし。

②アイヌネギ(5.10c)

なぜか上部がケミカルに打ちかえられているが、わざわざ下部のためにカムを持っていく者は少ないと思う。

④ネギ坊主ダイレクト(5.10d)☆☆

2019/08/13  2便RP

カンテを使ったクライミング以外にも、アンダー、縦カチ、外傾カチ、ヒールフックなど飽きさせない。ちなみに完登時はリップに小蛇がいて焦った。

以下ムーブメモ

出だしは左寄りにパワフルに登った。棚に上がった後は一転カチカチだが、右側にいいカチがあるのでそれを使って中間部へ進んだ。そこから先は左のカンテを使ってガシガシ登った。

⑤玉ネギ(5.8→5.9)★

2019/08/13  1便MOS

出だしの難しさはこのグレードでは普通に危険!(後ろに岩があり、フォールすると病院送りだ。)ムーブは縦ホールドが多く面白い。

 

裏切りの岩

乾きはよいが、グレードは狂っている。

②裏切り(5.10b→5.11d)☆☆

2019/08/18  2日9便RP

1段目は厳しいボルダー課題。2段目からは確かに5.10bだと思うが、右側から周り込もうにもスタンスがことごとく外傾しており、怖すぎる。なので、素直に下から登るほかないだろう。

以下ムーブメモ

出だしは左手カチクラック、右手ガバで、右手を1つ上に飛ばしたら、左足ヒールで左上の縦カチに左手を飛ばす。足をあげたら、上部の顕著なカンテガバに右手デッド。さらに、左上のリップ手前のガバに左手デッド。ここまでで3級(5.11c)だと思うが、その後のマントルも厳しく、危険も伴うため1グレードあげて5.11dとする(さらにカンテを限定すると5.12のボルダー課題になるらしい。)。1ピン目はヌンチャクを使わず環付きビナにしたところ、マントルの恐怖感が薄れた。2段目の5.10bセクションもボルト2本分しかないためパワフルでハード。

 

えらいこっちゃ岩

コンディションの悪い中でもこの岩だけは登れる可能性が高い。④天国列車に挑戦できるだけの実力を身につけてから遠征すると成果が出やすいかも。

④天国列車(5.12b→5.12a)★★★☆

2019/08/13  2日6便RP

まさしく看板課題。さらにグレードが甘いため、遠征に来たクライマーを優しく迎えてくれる。さらにコンディションが良く、どんなに雨が降っても登ることができる。終了点では両手を離せ、青巌峡の景色を一望できる。てっぺんの写真を撮って彼女に見せようとしたが、後で見返してみるとそこまでいい景色ではなかった。たかだが10m程度なので当たり前なのだが、3mでも、30mでも、3,000mでも、苦労しててっぺんに到達したときの達成感、満足感は何物にも代えがたい。山の景色が素晴らしいのは一般にも理解できることだが、クライマーにとって大切なのは結果よりも過程であり、ボルダリングでも、リードでも、アルパインでも、本質的な価値は変わらないし、この気持ち良さはロッククライミングをしているものにしか理解できないのだ。

以下ムーブメモ

出だしでナナメホールドを左手クロスマッチしたら、右足をステミングしながら上部のガバの1つ手前を右手、ガバを左手で保持する(6級)。足をあげてダイナミックにダイアゴナルをきめたら、左手の消耗を防ぐために右手でクリップをして、左手を縦ホールド(左)へ、右手を右側のカチで保持して、足をガバカチにあげて右手で縦ホールド(右)を保持して上部の縦ガバカチを左手で保持(6級)。右足ヒールフック(テクい!)でバランスをとってクリップしたら、右足を上のスタンスにあげて、側体で右側の薄いカチを保持、頑張って足を踏みかえたら、左足ヒールで振られないようにして左手で縦ホールドを保持。上部の甘いガバを両手で保持して、上部のガバ2つへ左手デッド(最後はリーチが必要、全部で4級)。最後に、右手で右上の甘いカチを保持し、左足キョンで上部のガバを保持(6級)。

 

こうもり岩

ハイボルダー課題。伐採されて乾きがよくなったらしい。

⑤若い者には負けられない(5.11d)★★★

2019/08/19  2日8便RP

短いながらボルダームーブが4つもあるが、そのどれもが絶妙な負荷であるため、5.11dという低グレードにしてハイクオリティな課題構成を実現している。これだけ短いのに同程度のボルダームーブが連続し、さらにムーブの多彩さを誇る課題はそうそう存在しないだろう。

以下ムーブメモ

1つ目(5級)は、右手クラックカチ(思いっきり指を突っ込めばジャムが期待できる。)、足を踏み込んで左手カチ、右手ピンチで左手小ランジ。2ピン目を飛ばして3ピン目にクリップ。2つ目(6級)は、右手カチからの、差し込めば差し込むほどかかりのよいガバへの飛ばし。左足ヒールで乗り込み左手カチ、右手面ガバで4ピン目にクリップしたら、3つ目の核心(5級)へ。左手カチからの、さらに左側のガバへの小デッド。軽くシェイクしたら、最後の4つ目の核心(6級)だ。右手カチ、左手カチ(わかりにくい)で上部のガバを保持。

 

しゅうちょう岩

入門者向けの岩。伐採されて乾きがよくなったらしい。

①マサイ族(5.10a→5.9)★→星なし

2019/08/11  1便OS

右へのトラバースがバランスを使えばラクに移動できる。上部はガバだが、1つ1つのホールドが遠い。終了点はあまりすっきりせず、このグレードなら完璧なガバを求めたいところ。

⑤ジェロニモ(5.11a)★★★

2019/08/15  2日3便RP

ムーブは人それぞれで見ていても登っていても楽しい課題。下部パートもヒールなどの足技があり、また5.11aなりに前腕が消耗する。全体を通しても面白い3つ星課題だ。

以下ムーブメモ

核心(5級)は右側のガバから縦カチ(上側、良い)で左手ガストン、右手で縦カチ(下側、悪い)へマッチ、側体で左上のガバを保持するところ。

⑥ワンダーボーイ(5.11b)★★

2日3便×

隙間産業的な扱いで取り組んでいたが、ついにRPできなかった。核心部は4級くらいで、日和田山のさらまん(5.11b)と同程度だが、それまでのパートが持久系でとても辛く感じた。核心のクラックが最後に乾く部分で、これが濡れていると話にならない。

⑦ワンダーガール(5.11a→5.10d)☆

2019/08/11  1便OS

右側のクラックは限定らしい。限定している人はアンダームーブなどを使っており確かに面白そうだが、初見では間違いなく使ってしまうし、全く不自然ではない。見た目にはガバが多そうだが、意外と使えるのが少ない。オンサイトトライに向いている課題。最後のマントリングまで緊張する。

 

ぶったまげ岩

乾きが悪く、夏季にベストコンディションはあまり期待できない。晴れた日の結露も一度経験した。

③ニンジン(5.9→5.8)★☆

2019/08/15  1便MOS

青巌峡のプレミアムルート。青巌峡にある岩の中でも特に色が赤く、引き込まれるようにして壁を登っていく。登り方もアルパインのように合理的で自然な動きを楽しめる。

④人気ルートだぜ(5.10a)★→星なし

2019/08/15  1便MOS

出だし核心。左に登る必要性を感じなかった。

⑤バカにするぜ(5.10a)★

2019/08/15  1便MOS

同じく出だし核心。右へのトラバースが若干面白い。

⑧爆発するぜ!(5.11c)★★★

2日6便×

体が限界の時だけトライしたが、やはりRPできなかった。これがアップで登れるようになりたい。そのときがもう一度赤岩青巌峡に訪れるときなのだろう。つまり、エサオマンをワンデイまたはツーデイで落とせるようになったときだ。その日まで、精進しよう。

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