推薦ルート集
※注意:以下の但し書きをご理解の上、お読みください。
(1)グレードについて、個人的感覚により調整しています。性別、身長、リーチによって体感グレードは変わりますが、個人的なブログとしてご容赦いただいた上でご覧ください。なお、グレーディングの基準について、コラム11「グレード解析工房」で説明しています。
(2)星について、100岩では4つ星までついてますが、これもまた個人的感覚により、5つ星までつけています。ここでは、5.10までは3つ星以上、5.11以上は4つ星、5つ星に感じた課題を抜粋して紹介しています。
【5.8】
小川山弟岩⑦ジョイフルジャム☆☆☆
フリークライミングとはこのことではないだろうか。クラックの左右に手がかり足がかりがあるので難しくはないが、思わず見惚れてしまうほどの美しいクラックが山頂まで伸びている。まさにお手軽エンジョイクライミング課題。
【5.9】
天王岩⑳クラックジョイ★★★
初心者にも三つ星を体感できるプレミアムルート。入門クラスのグレードでこれだけ見栄えのするラインは貴重で、星3つも納得だ。ハンドジャムが大して必要でないのも素晴らしい(?)。ボルトの間隔は遠いので初心者はリードに注意。
小川山屋根岩2峰㉙ダーククリスタル★★☆
スラブ課題は、だいたいが悪場が1箇所か分散していることが多い。この課題は、同じ難度が果てしなく続き、かつホールドが明瞭なのが素晴らしい。左右にはうっとうしいボルトがなく、自由になクライミングを楽しむことができる。
小川山屋根岩2峰㉚セレクション★★☆
日本を代表するマルチピッチ。マルチの面白さ、楽しさを良質な岩質で体感することができる。ジャミング、フリクションスラブ、ルートファインディング、カムセット、見映えの良さを全部乗せしたテンコ盛りマルチ。
小川山烏帽子岩左稜線☆☆☆☆
ナチュラルでオリジナルな爽快マルチ。爽快さでこのルートの右に出るものはない。リードクライマーに限らずボルダラーにも、いや室内クライマー、コンペティターにも、いや全人類に体験してもらいたい超弩級の体験型世界遺産!!
【5.10a】
小川山お殿様岩⑧予期せぬプレゼント★★☆☆☆
もはや登る前の取りつきから素晴らしい。そこからのワンムーブも素晴らしい。核心部の連続したシークエンスは特筆に値する。とどめのフィンガーからの終了点の景色は筆舌に尽くしがたい。完登時は嬉しくて発狂すること間違いなし!(発狂しました)
小川山最高ルーフ左の岩④最高ルーフ見学ルート☆☆☆
長いルート上に全く性質の異なるムーブが3つ用意されており、それぞれ特徴的なホールドが待ち構えている。変化に富み、単なるスラブには留まらない魅力を内包した隠れ名作ルート。
小川山ストリームサイドエリア Love or Nothing★★★
見映えよし、スケールよし、内容よしの名課題。これだけ長くて、突出して難しいセクションがなく、5.10aというグレードに収まっている課題は非常に稀ではないかと思う。
小川山屋根岩4峰⑤ノイズイノ★★☆☆
世にも奇妙な物語でクライマーの夢に出てきそうな縦ダイクが走っている。もうちょっとまっすぐなら5つ星になったかもしれない。世界文化遺産として、早急に保存維持管理が求められる。
【5.10b】
日和田山女岩⑤左ルート★★★
歴史的にも価値のあるルート。出だしの細かいフェースを詰めると大味なハングへと切り替わる。ハングの出だしにはムーブがあり、単なるパワーだけでは登れないだろう。上部のガバも外岩のガバの基準を知らないものにとっては十分パンプするレベルで、最後のホールドも室内ジムの同グレードと比べて圧倒的に悪く、外岩のホールド感に驚かされる。是非リードで登っていただきたい。
小川山姉岩⓪卒業試験★☆☆☆
見映えのする岩峰にある、ただ1つのルート。この低グレードにしてフリークライミングの醍醐味を十分に味わえるルートは他にないだろう。ルートファインディング、ムーブ、見た目、景色、全てが最高だ。
小川山八幡沢左岸スラブ㉕ブラック&ホワイト★★☆
ボルトの位置が絶妙で、最後まで緊張感のあるクライミングを約束してくれる。スラブ課題だが、典型的な何もないヤツではなく、この世界でここにしかない、独特なムーブを下から上まで要求される。
小川山兄岩④ピクニクラ★★★☆
見た目はイマイチだが、内容は四つ星!カムセットが楽しく、フェースはそれなりに登っているけれど、クラックは始めたばかりのクライマーにオススメしたい。核心にはボルトが打ってあり、安心してムーブを起こすことができる。
【5.10c】
湯河原幕岩希望峰㉑帰還兵★☆☆♀
レイバックの切り返し。バランス系課題としてオススメできる1本。ボルトの間隔が近いのでZクリップしやすいが、クリップ中にロープの流れ(摩擦、ベクトルの方向)が明らかに変わる。手から伝わるロープの感覚を大事にしたい。このバランスを力に頼らずに解決できれば、高グレードになったときの前腕の張りが少なくなると思う。
小川山マラ岩東面⑲レギュラー(5.10c)★★☆☆♀
ルートファインディング能力が試される名作。登っていて限定を感じにくく、左に右に自由に登っていく。途中で傾斜が緩くなるものの、最初から最後まで気の抜けない、素晴らしい傑作だと思う。もう見た目から素晴らしく登りたくなる。
小川山妹岩⑦カシオペア軌道★★☆☆
岩の導きを感じる神秘的な1本。岩の声を聞き取り、カシオペア軌道に乗った時、気付けば終了点に立っている。スラブの面白さ、カムセットの面白さを堪能できる課題。5.11クライマーのオンサイトにオススメしたい。限界グレードでは、オススメできない。
小川山妹岩⑪ジャックと豆の木★★☆☆
ワイドからハンドへのムーブの変化と、ワイド登りにするかフェース登りにするかのムーブ多彩さが素晴らしい。持久系の要素もあり、核心を越えても全く油断できない。気持ちの良いハンドクラックにも微妙な変化があって最後まで飽きさせない1本。
【5.10d】
天王岩上の岩場㉖ミンミン★★★☆
5.11aにトライする前に是非登っておきたい1本。ただのハング越えではない、絶妙なスメアリングを利用しパワー・バランスともに神経を使った後に、決して易しくない5.10aのフェースが10mに渡って続く。フェースは高度感があり、ボルトの間隔も絶妙で緊張感のあるロッククライミングを楽しめる。
城山ワイルドボア⑰ロングディスタンス(5.10d)★☆☆
限界グレードの場合は心が折れるのでオススメしないが、5.11後半ぐらいの実力で登ってみるとちょうどよいと思う。こういった長いルートは単調になりがちだが、2つのパワフルな核心とそれ以外の繊細なムーブが絶え間なく続き、メリハリがあって緊張感のあるクライミングを約束してくれる。これぞルートクライミング。
小川山親指岩⑭クレイジージャム★★★★☆
課題の見た目、内容は語るまでもなく素晴らしい。100岩場の四つ星課題は共通点があって、それは見晴らしが良いところだ。スパイダーマン、サーカス同様、平らな頂上からの眺めは筆舌に尽くしがたい。また、御岳のソフトクリーム岩と同じように、親指岩はエリアの中心に位置している。標高も高く視界を遮る木々も無いため、今まで登った、触った課題たちを360度一望できるのが特に素晴らしい。日本で生まれたクライマーなら登っておきたい一本。
【5.11a】
有笠山フェアリーロック⑭パスファインダー★★★☆
屈指の名作。通常、傾斜がキツくなると高グレードでない限り内容が単調になりがちだが、このルートは5.11前半にして、私が課題に求めている要素を全て備えている。つまり、レストポイントがあり、核心が最上部にあり、さらには核心のムーブが面白く、終了点で両手を離して景色を一望することができる。限界グレードではランナウト要素もあるだろう。
城山南壁㊿ハートルート★★☆☆
ミニマムボルトを感じられるクラシック課題。出だしからマントルに至るまで同強度のムーブが続き、全く気を抜くことができない。オンサイトでも、レッドポイントでも、充実させてくれるだろう。
【5.11b】
中里の岩場木古里岩2F⑦恐竜王国☆☆☆☆☆
見映えのするライン、ロケーション、内容全てが素晴らしい。イレブン台唯一の5つ星課題。イレブンクライマーのうちに苦労して登っておきたい、至高の一本。これを登らずして外岩クライマーは名乗れない。
瑞牆山コートダジュール⑥怒涛のレイバック★★★☆☆
ルート名に恥じない、というか相応しい、見事なまでのレイバック。それでいて単調さは一切感じられない。ここにガバがあるだろう、ここまでいけば終わりだろう、というクライマーの経験則を全て裏切り、純然たる技術をスタートからゴールまで求められる。課題名、グレーディング、見た目、ボルトの位置、全てが完璧の神課題。
城山ワイルドボア㉞心の愛★★☆☆
一見パッとしないが、登ってみるとその内容の濃さに驚いてしまう。垂壁からハングへ、それぞれに核心を持ち、独特なムーブに悩まされる。最後はマントルで安定でき、期待していなかった良い景色が眼下に広がる。限界グレードや余裕のない状態なら、思わずマントルしてしまうのではないだろうか。
【5.11c】
北川⑪北落師門★★★☆
フェースからのハング。日和田山女岩⑤「左ルート」の進化バージョン。とにかくムーブが多彩で、最後の最後で落とされるのが気持ち良くて仕方がない。ノーハンドレストがあるのが欠点だが、私は股関節があまり開かず辛くて無限には休めなかったので、私にとっては充実した課題だった。
氷川屏風岩C峰⑯イクイノシシ★★★☆
見映えのしない見た目にそぐわない、多彩で飽きさせない核心が3連続する。それぞれの核心の間にはクリップポイントがあり、いかにもルートクライミングらしい好課題。最後のマントルが難しければ星5つだったかもしれない。
城山ワイルドボアゴージ⑪ジゴロ★★☆☆
正対のホールド取りがこれでもかというくらい続き、最後の最後で力が尽きてしまう。ただし、ただパワーがあれば登れるというものでもなく、下部~中間部で前腕を消耗した後にバランシーな乗越しが待っている。核心を越えた後も緊張感を与えてくれるルートの醍醐味を味わえる課題。
有笠山ジアーチ⑨みかけだおし☆☆☆☆
とあるクライマーに「ベスト・オブ・イレブン」と言わしめるほどの課題。確かに天然記念物と比べれば、みかけだおしだが、イレブンでここまでの傾斜をグイグイ登らせてくれる課題は、日本においてほかにあるのか疑わしい。天然記念物疑似体験課題。
瑞牆山モツランド⑤オリーブ★★☆☆
ハング越えが楽しすぎる課題。ラインが不明瞭そうで明瞭なのもよい。最後に自然と座ってしまうのが星4つなる決め手となった。
瑞牆山モツランド⑥プラチナム★★★☆
核心3つ(くらい)の課題。美しい前傾壁をカンテを利用しながら登る。カンテを使いつつも、垂壁を使う合理性や、カンテに戻る合理性があり、1つの岩を頭を使いながら攻略するのが最高に面白い。
瑞牆山軍艦岩③ゆびきりげんまん★★★☆
ライン取りの妙。岩に導かれるように、登っていく。ここまで同強度のムーブが続く課題は珍しく、垂壁の割にはムーブが多彩で最後まで飽きさせない。
【5.11d】
小川山お殿様岩⑤イムジン河★★★☆
あまりにも有名すぎるフィンガークラック。もう有名すぎるのでここで書くのは差し控えます。
池田フェイス⑧スティンガー★★☆☆【登攀自粛中】
垂壁系のルートで、これだけ同じような強度のムーブが続き、長さのあるチャートの課題は他にないだろう。下部核心より上部核心の方が難しいのも素晴らしい。ランナウトの要素もあり、限界グレードであれば大充実が約束された一本。
河又シュテファン・フェイス③右ッティシマ・ドラゴン★★★☆
見映えのするフェースのど真ん中を登る贅沢なライン。核心は垂壁部分にあり、石灰岩の典型的な傾斜課題を登っているだけのクライマーにはだいぶ厳しい内容となる。上部は傾斜壁となるが、これもまた素晴らしい内容なので一登の価値あり。
神戸の岩場⑩オトシブミ★☆☆☆
通常長いルートで前傾壁だと核心が1~2つくらいで後は作業になってしまうが、このルートは20mの中に核心を感じさせるセクションが4つもあり、さらにはそれらのうち3つが連続した一つの舞いのように続いている。限界グレードのクライマーならかなり記憶に残る、充実感のある課題となりうるだろう。
【5.12a】
赤岩青巌峡えらいこっちゃ岩④天国列車★★★☆
これだけ見映えのする、一般人にもわかりやすい課題は日本にそうないだろう。ムーブは多彩で、外岩らしい縦ホールドを使ったテクいクライミングが続く。さらに核心部が凝縮されており、2ピン目から始める一連のムーブは息つく暇もなく、そして美しい。てっぺんからの景色は青巌峡一番だ。
聖人岩⑰ウェーブ☆☆☆☆【登攀自粛中】
ルートの特異性、独創性を高く評価したい。十二分に休めるレストポイントから、一転休む間もなく核心が3連続する。その間にレストはできないがクリップがかろうじてできるポイントがあるのもよい。正対を軸とした多彩なムーブを楽しめる課題。
湯河原幕岩正面壁⑯スパイダーマン★★★★☆
100岩場のフェース4つ星に挑戦できるグレードで最も取り組みやすいのはこの課題だろう。クレイジージャムも然り、この課題をやってほしい、ただそれだけのために万人にフリークライミングを勧めたい、広めたい、啓発したい。そんなレベルの課題が100岩場の4つ星課題。ルートとしての完成度の高さ、格の違いを味わってほしい。クライミングをやっていて、楽しいだけでなく感動する日が来るとは思わなかった。
城ヶ崎シーサイドロック・サンセットエリア㉜エアダンス★★☆☆
見た目から取りつきやすく、プリクリップが容認されているためさらに取り組みやすい。出だしのまさしくコツものの核心をこなしてから、ダンスを踊るようにハングを越えていく。特筆すべきはボルトの位置で、最後の最後まで緊張感のあるクライミングを約束してくれる。これだけ強度が等しく、グレードに対して適切なレストポイントがある課題はそう多くはないだろう。
甲府兜岩甲府城3F⑧wedding bell★★☆☆
抜群のロケーション、そしてムーブの面白さ。見た目に反して最初から難しく、見た目に反して核心部のテイストに特徴がある。限界グレードならば、ルーフを越えた後も楽しめる、爽快な四つ星課題である。
備考:キーホールドが崩壊したらしい。
小川山たぬき岩④とろろ★★☆☆
凹角から始まり、トラバース、垂壁、ハング、スラブでフィニッシュ。最初から最後まで最高に面白い。立派な終了点から蛇足的なスラブを登ると、真の終了点に到達する。高度感、景色ともに文句なしだ。
小川山屋根岩2峰㉓かぶとむし★★☆☆♀
典型的花崗岩の典型的スラビーフェイスの典型的5.12a課題。左右にボルトがないのが素晴らしく、もはや当たり前のことに感じる。このような課題を登っていると、あみだくじ状態にしたり、後から派生ルートを加えることに反対したくなってしまう。???「限定などあろうはずがない。」
小川山妹岩①イエロークラッシュ★★★☆
5つ星に限りなく近い4つ星課題。トポには♂マークがついているが、足位置の細かな調整が必要な繊細な課題。岩とジムの良いところを掛け合わせた、最高に良質な内容となっている。景色の良さは言うまでもない。
二子山弓上エリア㉑ペトルーシュカ★★★☆
いわゆるスポーツクライミングの面白さを体現したような課題。コンペにそのまま出してもよいくらい。限定を感じない程度にライン取りが豊富で、実力のあるクライマーならオンサイト能力も試されるだろう。核心が終了点直下というのは、最高だ。
【5.12b】
小川山屋根岩1峰東面 厩屋王子★★☆☆☆
5.12b?
小川山妹岩⑯ノーモアレイン★★☆☆♂♀
長いルートだと途中の大レストはつきものだが、このルートは見た目に反して休憩がまともにできない。ジムのような消耗するレストをこなしつつ、核心を連続的に解決していく。核心ムーブはそれぞれ独特で面白く、独特な♂核心から♀核心につなげていくのがさらに面白い。頂上は妹岩で一番高く、マラ岩、親指岩、たぬき岩等の岩峰を思い出とともに眺めるのは至福のひと時だ。
有笠山ヘルケイブ⑥ルンルンしんすけ★☆☆☆
ルンルンと名のつく課題はどれも油断できない。ひろしの上に立つしんすけは、グレードとともに課題のクオリティも向上させて帰ってきた!次なるルンルンの到来に備えて、しんすけで鍛え、磨き、高め合おう!ヘルケイブ最高傑作にしてルンルン課題の最先端を行く一本!!
有笠山サンダンスエリア⑩ビッグプレゼント★★★☆☆
まじでビッグプレゼント。まごうごとなきプレゼント。5.12クライマーなら是非登っておきたい一本。というより、5.12クライマーなのにこれを登らないのはもったいなさすぎる。初級者クライマーの目標に、中級者クライマーの到達点に、上級者クライマーのエンクラに、全人類全クライマーにオススメしたい地球からの贈り物。
【5.12c】
有笠山フェアリーロック④予感★★★☆
一見して何もなさそうなスッキリした壁に、クライマーを魅了するホールドが散りばめられている。流れるように展開する一連のムーブは美しく、多彩で飽きさせることがない。ラインやロケーション、景色の良さで星がついているのではなく、純粋なクライミングの面白さ、ただそれだけで4つ星を感じさせる名課題。
氷川屏風岩C峰⑰ショットガン★★☆☆
クライミングにおいて、ボルトの功罪は常に問われる問題だが、この課題はボルトによって岩の価値が増したのではないかと錯覚するくらいライン取りに工夫がある。ミニマムボルトのエッセンスも感じられ、初登者への感謝の念が尽きることはない。
城山ワイルドボア㉘ポコチン大魔王★★☆☆☆
核心が3つある課題というのは珍しく、だいたい100岩場で3つ星になっているが、これはその中でも突出してムーブが面白い。それに加えてボルトの位置がスパイシーで、実質3ピン課題とは思えないほど充実感を得ることができる。スパイダーマンの次に面白いと感じた課題。
城ヶ崎シーサイドロック・サンセットエリア㊷サーカス★★★★☆
登っていて、これだけ爽快感のあるルートは、日本に二つとないだろう。見た目もムーブも景色も、全て素晴らしい。さらに上部のホールドが欠けたことで、核心が丸々一つ分増えてしまい、クオリティがさらに二割増しになってしまった。スパイダーマンと双極をなす日本屈指の名課題。
【5.12d】
太刀岡山⑮カリスマ★★★☆☆
小山ロックで最も魅力的な面を縦横無尽に駆け登る。強度は下から上までほとんど変わらず、終了点で落とされる。課題に最高に集中できる、至高の一本。5.13aの登竜門とされつつ、簡単には完登はさせてくれない、ハマる要素しかない課題である。
小川山屋根岩1峰メインウォール⑨力the大岩★★☆☆
大岩三部作の大傑作。最初の1手から最後の1手まで、パワフルなクライミングが楽しめる。それでいて花崗岩の繊細さも兼ね備え、ムーブを調整すればするほど完登に近づいていくスポーティーな課題。大胸筋のパンプを楽しんだ暁には、1峰から見える小川山の絶景を味わえるだろう。
瑞牆山軍艦岩⑤ブラッドライン★★☆☆☆
ムーブ忘れてきた…
【5.13a】
氷川屏風岩C峰⑱低脂肪★★★☆☆
非常にヒストリカルかつイコニックな課題。最後は簡単になってしまうが、逆に最後が一番難しければ、七つ星の日本最高ルートになることが確定したくらいの、内容の濃さがある。ランナウトについて、クライミングスタイルについて、岩がクライマーに問いかけてくる、岩との対話を楽しむことのできる課題。
小川山マラ岩北面⑯エクセレントパワー★★★☆☆
言わずもがな日本一のラインである。シルクロード中間部からロッキーロード上部にかけて、岩の道が出来上がっており、自然の美しさに感動すること間違いなし。あえて文句をつけるとすると、ノーハンドスラブにボルトが無かったならば、楽しすぎて失神するほどの完璧なラインになったかもしれない!
城山インナーウォール3㉙リバイアサン★★☆☆
城山に通い慣れた、通い飽きた、通い過ぎてしまったクライマーにオススメの隠れ名課題。外岩クライミングで気持ち良く感じる要素を全て兼ね備えており、二間バンドを超えたパノラマを味わえる。被りでもどっ被りでもない、真のルーフクライミングを味わうのはいかが?
城ヶ崎シーサイド㊲虎の穴★★★☆
スポーツクライミング、ここに極まれり。爽快、爽快、ただひたすらに爽快。岩を登るのが、壁を登るのが、何かに挑戦することが楽しくなってくる。5.13の数字が与えられた課題の中では取り組みやすく、将来の目標からエンクラまで、クライミングのモチベーションを高めてくれる珠玉の一本。
城ヶ崎シーサイド㉔シンデレラボーイ★★★☆☆
華のある課題と聞かれて、まず初めに思いつくのがこの課題だろう。エリアのど真ん中に位置し、見栄え、内容ともに絶品と評しても言い過ぎではない。リスクをマネジメントするメンタル、ムーブを組み立てるテクニック、被りに負けないフィジカル、ルートクライマーとして培った技術の全てが求められる究極の持久系課題。
【5.13b】
白妙橋⑥ジャングルジム★★★☆☆
一生登れない…
有笠山奥壁⑨のっぺらぼう★★★☆☆
子どもの頃、林の中で友達と作った内緒の秘密基地。田舎の森を借りて大人達と作り上げたツリーハウス。幼き日の懐かしい憧憬を思い返させてくれる“ベストプレイス”が、中之条は有笠山、奥壁エリアに、ある!!そしてそこに、有笠山唯一の四つ星課題、””のっぺらぼう””が、ある!!!!
有笠山ジアーチ ⑧天然記念物★★★☆☆
奇跡とも形容できる自然の造形。このような岩は海外では無数にあるかもしれないが、日本で、関東近辺で、車徒歩でアプローチ可能なロケーションに存在するのは幸運中の幸運といえるだろう。日本に生まれてよかった!地球に生まれてよかった!!
【5.13c】
障子岩踊④踊る蒟蒻★★★☆
5.13c?
小川山屋根岩5峰⑩プラズマ火球★★★★
空かないかな…